リスペクトフルケアの定着・拡大のためのインタビュー調査の開始

2023年6月中旬より、プロジェクトの関係者へのインタビュー調査を開始しました。本プロジェクトは2024年に終了となるため、本調査を通じてリスペクトフルケアに関する活動についての意見を聴取し、今後の継続や拡大のための計画を立案することを目的としています。インタビュー調査は保健社会活動省内の関連する局、他の開発パートナー、本プロジェクト直接介入州4州(タンバクンダ州、ジガンショール州、ティエス州、サンルイ州)で実施される予定です。今回、タンバクンダ州、ジガンショール州の調査を支援するために髙野短期専門家が1ヶ月の任期で着任しました。

最初の調査は6月19~21日にタンバクンダ州で実施されました。カウンターパートである母新生児課の課員、高野短期専門家、プロジェクトのチーフアドバイザーとナショナルスタッフ1名、にて行われました。タンバクンダ州では、調査の目的を説明した後、州医務局長や保健行政区長、保健行政区のリプロダクティブヘルスコーディネーター、州病院の産科医長、助産師長、看護師助産師養成校の助産課程責任者へインタビューを行いました。プロジェクトを通して、リスペクトフルケアについての理解が深まったこと、特にコミュニケーションの大切さについては多くのインタビューで述べられていました。タンバクンダ州医務局長は、今後予定されている近隣州を交えてのリスペクトフルケアの会議開催にも大変意欲的でした。タンバクンダ州を起点とした、近隣州との連携とリスペクトフルケアの拡大が期待できるインタビューとなりました。

今後の予定としては6~9月にかけてインタビュー調査を実施して結果をまとめ、カウンターパートとともにリスペクトフルケアの継続と拡大のための計画立案を行っていきます。

余談ですが、タンバクンダ州へ車で約7時間かけて移動する中で、6月29日の羊犠牲祭へ向けて、道中に羊が売られている場面や運ばれている場面を多く見かけました。日本ではなかなか見かけない場面で、大変興味深いものでした。

インタビュー調査の様子

インタビュー調査の様子

羊が自家用車で運ばれている様子

羊が自家用車で運ばれている様子