在来知と生態学的手法の統合による革新的な森林資源マネジメントの共創プロジェクト

The Project of Co-creation of Innovative Forest Resources Management Combining Ecological Methods and Indigenous Knowledge

実施中案件

国名
カメルーン
事業
技術協力
課題
自然環境保全
協力期間
2018年7月~2023年7月

プロジェクト紹介

カメルーンは国土面積の約4割が森林に覆われ、ゴリラやチンパンジー、マルミミゾウなど希少かつ絶滅の危機に瀕した哺乳類が生息しています。一方で、国立公園近辺に暮らす住民は、食料、燃料、医薬品などを森林資源に依存しているほか、人口増加に伴う農地開発と森林減少・劣化や、密猟者の流入問題もあり、政府と住民の協働による持続的な野生動物の管理対策が課題です。この協力では、東部州地域において地域住民主体の野生動物および非木材森林産物の持続的利用に関するロードマップの作成を支援します。地域住民が主体的に運用を担うことで、野生動物と非木材森林産物の持続的利用の強化に寄与します。

協力地域地図

在来知と生態学的手法の統合による革新的な森林資源マネジメントの共創プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 小型航空機から撮影したプロジェクトサイト。高い山はなく、見渡す限り平坦な熱帯林が広がる。この「森の海」の中に、野生動物と人々が共に暮らしている。(写真提供:本郷峻) 

  • プロジェクト活動の拠点となるフィールドステーション。宿泊施設、コンピュータ関連機器、ネット環境、机・椅子などを整備している。調査中の研究者が滞在するほか、住民を交えた集会やセミナーの会場として利用している。(写真提供:本郷峻) 

  • プロジェクトサイトに設置された自動撮影カメラ。センサーの前を通過した動物を撮影するこの装置を使って、哺乳類の個体数密度(ある面積当たりの頭数)を推定できる。(写真提供:本郷峻) 

  • 自動撮影カメラによって撮影されたブルーダイカー。小型のウシの仲間で、アフリカの熱帯林で果物や葉を食べて生活する。狩猟採集民バカの主たるタンパク源のひとつ。(写真提供:本郷峻) 

  • 自動撮影カメラによって撮影されたピーターズダイカーというウシの仲間。ダイカー類は地域住民の重要な食料となる一方で、商業的密猟の対象ともなっている。(写真提供:本郷峻) 

  • イルヴィンギア(Irvingia gabonensis)の果実を採集する狩猟採集民の女性。果実を割り、種子の中から仁を取り出す。調査地域を代表するNTFPs(非木材林産物)で、交易品として国内外に流通している。(写真提供:四方篝) 

  • モアビ(Baillonella toxisperma)の実から食用油を精製する狩猟採集民の女性。交易品にもなり、狩猟採集民の現金獲得源のひとつとなっている。(写真提供:服部志帆) 

  • 町の商店に集められたさまざまなNTFPs。現在、カメルーン東南部では10種類以上のNTFPsが流通しており、住民の収入源として重要性を増している。(写真提供:四方篝) 

  • フィールドステーションで開催された集会の様子。現在の生活における課題やその解決策、プロジェクトの目的や内容について、住民とディスカッション。(写真提供:戸田美佳子) 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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