ビシュケク-オシュ道路地吹雪対策計画

キルギスのビシュケク−オシュ道路は、アジア開発銀行の主導する中央アジア地域経済協力の国際回廊の一部として、ロシア、カザフスタンからキルギスを南北に通過し、アフガニスタンまで通じており、かつ、首都ビシュケクと第二の都市オシュを結ぶ唯一の主要幹線道路であり、国内的・国際的にも最も重要な道路の一つに位置付けられています。しかし、当該道路は山岳地帯を通過するため、冬季には積雪により、雪崩や風雪等の自然災害が多発しています。さらに、急峻な山岳地帯という地形上、山頂付近から吹き降ろす風が非常に強く、路上への吹き溜まりと視程障害が発生し、特に同道路125～129キロメートル及び216～222キロメートル地点では地吹雪に起因する通行障害が頻発し、国内物資輸送や周辺国との交易に支障をきたし、経済活性化の阻害要因となっています。
この協力では、ビシュケク−オシュ道路上で地吹雪による通行困難な状況が頻発する一部区間において、地吹雪対策を実施することにより、道路の輸送力の強化及び安全性の向上を図り、同国の輸送インフラの維持管理と経済活性化に寄与します。