FMC-FFSセミナーの開催
2025年5月30日、農業及び森林・自然資源管理を通じた気候変動レジリエンス強化プロジェクトは、森林管理協同組合向けファーマー・フィールド・スクール(FMC-FFS)セミナーをエチオピア・アディスアベバにて開催しました。
本セミナーでは、FMC-FFSのこれまでの取り組み成果や、農民の学びを通じた持続可能な森林管理の実践事例について紹介され、今後の展開に向けた意見交換が行われました。セミナーは、FMC-FFSの概念や手法に関する講義に加え、紹介動画の上映、農民ファシリテーターによる発表、オロミア州環境保護庁:OEPAと連携した今後の展開に関する議論と質疑応答のセッションで構成されました。
当日は、FAO、UNDP、GIZ、ノルウェー大使館等のドナー関係者、OEPA、オロミア州観光局、ジンマ県・イルバボール県の環境事務所(EPA)および農業省などエチオピア政府関係者、森林管理に関わる多様なステークホルダー約50名が参加しました。
本セミナーは他ドナーからの関心も高く、具体的な実施手法や地域への波及可能性に関する活発な意見が交わされました。特に、FESA(森林生態分析)など、農民が主体的に森林の構造や変化を理解するアプローチへの関心が高まり、FMC-FFSのスケールアップに関する議論も進みました。
JICAは今後も、森林利用者の参加型学習と能力強化を通じて、エチオピアにおける持続可能な森林および自然資源管理の推進を支援してまいります。
本プロジェクトの詳細は、以下のウェブサイトよりご覧いただけます:
https://www.jica.go.jp/oda/project/1900309/index.html
JICAエチオピア事務所による開会挨拶
業務主任者によるFMC-FFSの説明
FMC-FFS紹介ビデオの上映
農民ファシリテーターによる経験共有セッション
会場に設置されたFESAチャート