ドローンの操縦研修を実施しました(2023年9月)

IBAMAには違法伐採取締のためすでに100機以上のドローンが配備されています。
これらのドローンはすべて回転翼機で、俯瞰的に広い範囲を観測すること、狭い範囲の詳細な地上データを取得することには長けていますが、バッテリーの都合で、長時間の飛行ができません。
プロジェクトの主たる実施部署である国家環境モニタリングセンター(Cenima)は衛星による森林減少検知のデータを取締部署に送ることが大きな役割ですが、そのデータの精度向上には広い範囲の詳細な地上データを用いた精度検証が必要になります。
しかし、これまでプロジェクトでは、陸路や広範囲のデータ取得が困難でした。また、IBAMAが所有するヘリコプターを用いた現地検証を実施してきましたが、取締のためにヘリコプターを定期的に利用させてもらうことは困難でした。
そこで今回、回転翼のドローンより長時間飛行が可能で、広範囲のデータを取得できるeVTOL(電動垂直離着陸機)のドローンを購入しました。eVTOLのドローンは飛行時は飛行機のように飛び、離着陸は垂直にできるため、滑走路等は不要であるものの、広範囲の飛行が可能になります。
このドローンの操縦方法は回転翼のドローンと異なることから、8月21日〜23日に操縦方法習得のための研修を行いました。
研修には7名のカウンターパートが参加し、飛行のための事前準備の方法から実際の飛行、ドローンの管理の方法までを習得しました。今後、ドローンのオペレーションマニュアルを作成、訓練を実施し、アマゾンが雨季に入る前に、実際に現地での調査のための運用を開始する予定です。
また、撮影した画像のデータ処理のための研修、マニュアル整備も進めていきます。

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