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2024年後半の事業進捗状況

2024年後半の事業の概要と進捗状況をご紹介します。

1.獣医師研修プログラムの実施

モンゴルの獣医師免許は5年ごとに更新が必要で、そのためには5年間で20単位以上の講習を受け、各単位の試験に合格する必要があります。本プロジェクト(MJ-VET)では、9つの獣医師免許更新の講習プログラムを作成しました。 2024年の6月から12月にかけて、全国17の会場で講習が開催され、地方の獣医師263名が参加しました。講義と実習は、中央獣医衛生ラボ(SCVL)、モンゴル生命科学大学獣医学部(SVM)、獣医学研究所(IVM)、ウランバートル獣医局(UVO)からの研究者と教員で構成されたグループResearch and Training group(RTグループ)が担当しました。私たちは、研修の質の向上には、研究の強化が最も重要だと考えています。そのため、MJ-VETではRTグループに研究資金を提供し、研究者と教員の能力向上を支援しています。

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地方における研修の様子:講義

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地方における研修の様子:屋外での防疫演習

2.短期専門家の来蒙

2024年の5月から12月までの間に、9人の専門家(蒔田教授、池中教授、本平助教、佐藤准教授、田上特任教授、梅村名誉教授、迫田教授、木村教授、野中教授)がモンゴルで活動を行いました。専門家は1-2週間モンゴルに滞在し、現地の研究者や教員と共同研究を行い、また、実験機器の修理や操作方法の指導、デモ講義を行いました。

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本平先生の獣医学科・毒性学実習

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田上先生の馬の画像診断デモ

3.国際シンポジウムの開催

国際シンポジウム「Progress of Veterinary Science in Mongolia -Research and Education」が2024年9月25日に国立淡水資源環境保護センター研講堂で開催され、JICA本部、モンゴル事務所所長、4つのカウンターパート機関の代表者等の来賓を含め、98名の出席がありました。本シンポジウムでは、RTグループのメンバーによる研究発表のほか、MJ-VETのアドバイザー及び国内支援委員会のメンバーである短期専門家の梅村名誉教授、迫田教授、木村教授、池中教授が来蒙し、講演を致しました。さらに、北海道大学の堀内教授と伊藤名誉教授は日本から、奥村教授はアフリカのザンビアからオンラインで参加しました。午後はMJ-VETで支援している若手研究者のポスターセッションが行われ、活発な質疑応答がありました。なお、本シンポジウムの発表内容を取り纏めた「Proceeding of the international symposium:Progress of Veterinary Science in Mongolia -Research and Education」の製本が12月に完成し、参加者と関係機関に配布しております。

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シンポジウム出席者の集合写真

4.本邦研修2024

「獣医疫学とリスク解析に関する研修」が2024年の10月から11月にかけて酪農学園大学で行われ、モンゴルから2名の研修員が参加しました。同じく2024年の10月には、北海道大学獣医学部、帯広畜産大学、そして国際獣疫事務局(WOAH)で「感染症対策に必要な獣医診断技術に関するグループ研修」が開催され、こちらには7名の研修生が参加しました。また、帯広畜産大学では「家畜感染症対策のための獣医官のスキルアップ」研修が2024年の10月から12月にかけて行われ、1名の研修生が参加し、無事に研修を終えました。

さらに、北海道大学獣医学部では「産業動物臨床に関する研修」と「獣医寄生虫症診断に関する研修」が開催されており、それぞれ2名と1名の研修生が来日し、現在(2月10日時点)研修を受けています。
また、帯広畜産大学では「人獣共通感染症コントロールのための検査技術と研究能力強化」の研修が行われており、2名の研修生が参加しています(2月10日時点)。

いずれの研修も日本の専門家が1対1で指導を行う密度の高い研修となっており、モンゴルの研修生から非常に高い評価を受けています。研修生は帰国後、日本で習得した知識と技術を活用し、モンゴル獣医師の能力向上に貢献していくことでしょう。

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グループ研修参加者と国内支援委員会委員との集合写真:北大獣医学部玄関

5.JCC会議(第5回)の開催

第5回Joint Coordinating Committee(JCC)が2024年11月29日(金)にモンゴル生命科学大学獣医学部において開催されました。プロジェクトのカウンターパート6機関(モンゴル食料・農業・軽工業(MOFALI)、モンゴル生命科学大学(MULS)、SVM、SCVL、IVM、UVO)とJICAモンゴル事務所から合計17人が対面にて、また、JICA本部と北海道大学から合計6人がオンラインで参加しました。今回の会議では、第4回JCC以降の活動報告、プロジェクト終了までの活動計画、プロジェクト終了後の活動内容の提案及び説明が行われ、参加者は活発な意見交換を行いました。

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第5回JCC会議:獣医学部長の開会挨拶

6.終わりに

2024年後半に予定した活動は無事に終了しました。2025年6月25日で本プロジェクトが完了となりますが、残りの活動と本事業の最終取りまとめが、モンゴルの獣医学教育のさらなる発展につながるよう、努力を重ねてまいります。