終了時セミナーを開催しました
2024年5月14日、プロジェクト最後のイベントとなる終了時セミナー「インクルーシブ教育:教訓、今後の課題」を開催しました。本セミナーは、今日に至るまでの10年間のモンゴルにおけるインクルーシブ教育の政策や方針、実践例、成果等を確認するとともに、今後の、モンゴル主体による持続的なインクルーシブ教育推進を促すことを目的とするものです。午前の部は省庁やドナー関係者、午後の部は現場の教員をはじめとする実践者を対象としました。トーシンホテルの会場には約200名の参加者が集まったほか、全国約3,000名の方がFacebookのオンライン配信を視聴しました。
午前の部は、モンゴル教育科学省Kh.Batjargal事務次官、井川原賢駐モンゴル日本国特命全権大使、田中伸一JICAモンゴル事務所長のご挨拶で開会しました。続いて、教育科学省、労働・社会保障省、保健省からこの10年間におけるインクルーシブ教育及び障害のある子どもたちを対象とした取り組みが発表されたほか、プロジェクト期間中、ともに活動をしてきた教育局や幼稚園、学校から好事例が発表されました。その後のパネルディスカッションでは、県教育局IE担当官や幼稚園園長、学校長、障害児の保護者、当事者をパネリストに招き、インクルーシブ教育の実践及び教訓、今後の課題等を議論いただきました。
午後の部では、教育科学省がプロジェクトとともに作成中のインクルーシブ教育推進マニュアル案について紹介したほか、プロジェクトの対象園、対象校への記念品の贈呈、今後も地域での活躍が期待される講師の任命を行いました。
会場の外に展示したプロジェクトの成果品や対象園、対象校が作成した教材等を多くの参加者が手に取る様子が見受けられました。
まもなくプロジェクトは終了となります。プロジェクト終了後も、引き続きモンゴルにおいてインクルーシブ教育が普及されていくことを切に願っています。