国家森林火災情報システム(NFFIS)とEco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト
Project on Capacity Building for Disaster Risk Reduction through National Forest Fire Information System(NFFIS)and Eco-DRR
実施中案件
- 国名
- コソボ
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 自然環境保全
- 協力期間
- 2021年3月~2026年2月
プロジェクト紹介
コソボは国土の約45パーセントが森林であり、森林火災は、特に夏季(乾燥期)に頻繁に発生しています。森林火災は、森林資源の減少や生物多様性に影響を与えるだけなく、土壌流出など他の自然災害の発生を招く可能性があり、対策の遅れは国土を脅威にさらすことになります。また、同国では死亡など人的被害が大きい災害として、疫病の発生(37パーセント)に続き雪崩災害(27パーセント)が挙げられています。このような災害による被害を最小限に抑えるためには早期発見・対策が非常に重要であり、これには、衛星画像を活用し上空から国土全体を監視するシステムの活用が有効です。同国政府もこれまでに植栽等の対策を行っていますが、体系的な技術の不足などにより活着率が悪く、有効な対策となっていません。この協力は、同国において、森林火災のみならず洪水などの災害に対しても効果のある拡張性を持つ国家森林火災情報システム(NFFIS)を開発・運用すること、及び森林の多様な機能を利用した「生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)」を展示的に試行することにより、森林火災及びその他自然災害の防災・減災にかかる政府関係者の能力強化を図り、同国における統合危機管理システム(IEMS)の強化に寄与します。