「NCDCによる経済活性化セミナー」が開催されました
4月21日、タイ・バンコクで、タイ国家GIS委員会が主催する「NCDCによる経済活性化セミナー」(Economic Driving with NCDC(注)seminar)が開催されました。NCDC(国家CORSデータセンター)への技術協力に取り組む本プロジェクトでも、日タイの双方のプロジェクトメンバーが協力してプロジェクトの活動やパイロット事業を紹介する展示を行いました。
アジェンダ
1. | Opening remark "Driving the economy with the National CORS Data Center" | Prof. Dr. Sirirurg Songsivilai(高等教育科学研究イノベーション省事務次官) |
2. | Keynote session "Geo-Informatics Technology for the Economic Drive and Future Direction" | Dr. Pakorn Apaphant(GISTDA局長) |
3. | Presentation "National CORS Data Center" | Col. Kriengkai Boonterm(RTSD部長) |
4. | Presentation "International Terrestrial Reference Frame of Thailand(ITRF 2014 and standard time UTC)" | Prof. Dr. Chalermchon Satirapod(チュラロンコン大学教授、プロジェクト顧問)、Ms. Thayathip Thongtan(National Institute of Metrology, Thailand) |
5. | Panel discussion "Driving the economy with positioning data and GNSS satellite technology" | Dr. Damrongrit Niammuad(GISTDA副長官)、鈴木和哉氏(JICAタイ事務所長)、他5名 |
本セミナーは、NCDCの利活用促進と、公的機関、教育機関、民間企業がNCDCやGNSS関連技術の知識及び経験を共有することを目的として開催されました。当日は予定された人数を大幅に超える171名が来場し、NCDCへの関心の高さが伺えました。
高等教育科学研究イノベーション省の事務次官による開催の挨拶では、NCDCから配信される高精度測位データ(以下、「NCDCデータ」と表記)は自動運転、ドローン配送、災害対策、物流、スマート農業、高齢化対策などタイの社会課題の解決に不可欠であることが言及されました。さらに、GISTDAのPakorn局長による基調講演では、GNSSを含む地理空間情報技術によるタイ経済の発展への貢献が今後一層期待されること、そして本分野におけるJICAプロジェクトを通じた日本の協力が重要であるとのお言葉をいただきました。
また、パネルディスカッションに登壇したJICAタイ事務所の鈴木所長より、NCDCデータの利活用による新規ビジネスの創出はタイにおける産業高度化に向けて非常に重要であること、また日タイの民間企業に参画いただいている本プロジェクトのパイロット事業は、NCDCの利活用促進のみならず民間企業からのフィードバックを通じたNCDCデータの品質向上にも寄与していることが述べられました。
GISTDA Pakorn局長の講演
パネルディスカッションの様子
本プロジェクトでは、パイロット事業等を紹介する動画やバナー(のぼり)を展示し、カウンターパートと協力して来場者への説明を行いました。NCDC及び本プロジェクトの取り組みを多くの方に知っていただく非常に良い機会となりました。
会場の様子
パイロット事業の動画の上映
本プロジェクトのバナーの展示(左から、プロジェクト、パイロット事業、NCDCの紹介)
Chalermchon Satirapod教授(プロジェクト顧問)からSirirurg Songsivilai次官への説明
本プロジェクトでは、NCDCの利活用を促進するPR活動を行っております。引き続き活動内容についてプロジェクトニュースにて報告します。
(注)NCDC:National CORS Data Center(国家CORSデータセンター)