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南南協力研修レポート④「ラウトカ漁港における協同組合の設立とその役割」

今回は南南協力研修4・5日目に実施した、フィジー水産省西部地域事務所とラウトカ漁業協同組合がラウトカ漁港で実施中のプロジェクトの紹介と、バヌアツ参加者との交流の様子をお伝えします。

4日目からは、スバからフィジー北西部のラウトカへ移動し、西部地域事務所管轄のラウトカ漁港における取り組みを視察しました。西部地域事務所はラウトカ漁港と隣接しており、本SDG14プロジェクト内の小規模プロジェクト「漁業資源の持続的な利用を通じたラウトカ漁業協同組合の経済的利益・機会の最大化」を実施しています。そこで、西部地域事務所職員とラウトカ漁業協同組合の組合員が、現在の取り組みと今後の活動予定について紹介しました。

まず西部地域事務事務所職員が、漁協の概要、活動進捗、成果、手順書(SOP)の作成、漁協と西部地域事務所の契約、今後の予定について紹介しました。その後、ラウトカ漁港で水揚げから販売までの一連の流れの見学し、漁協主導で実施している氷の有償提供(製氷設備は日本の無償資金協力で供与)や漁港市場の活用(漁具保管場所の貸し出し、魚の秤量など)を視察しました。ラウトカ漁協はこれらの活動や、市場の使用料から活動資金を得ています。また、組合員が本プロジェクトの研修で習得した魚の水産加工(三枚おろし)をデモンストレーションし、実際にバヌアツ参加者にも体験してもらいました。本プロジェクトでは、水産加工とポストハーベストに力を入れており、この魚の加工技術は本プロジェクトの成果の一つとして挙げられます。

最終日の研修5日目には、現在、西部地域事務所にJICA海外協力隊のマーケティング隊員として派遣中の隊員の協力の下、地先で低価格で消費されている魚(ブダイ)を使った魚の燻製のデモンストレーションを行いました。このような魚の加工品や、フィッシュアンドチップスのように調理して売り出すことで、価値が低い水産資源を付加価値化する狙いがあります本小規模プロジェクトでも、ブダイのフィッシュアンドチップス販売のため、保健省の衛生検査に向けた調理場の整備を進めています。

そして、今回の南南協力研修の総まとめとして、バヌアツ参加者から次回開催の南南協力研修で実施してほしい研修を挙げてもらったところ、その中でも、本レポートで紹介したポストハーベストと水産加工を学びたいという意見が最も多くありました。一方で、フィジー側からは、バヌアツが実施している貝類(シャコガイ・タカセガイ・ヤコウガイ)養殖に関する技術を習得したいという意見がありました。次回以降の南南協力研修では、参加者から得られた意見を基に、現地の研修協力先となるコンサルタントと研修内容を検討し、バヌアツとフィジー双方が学びあう場を形成していきます。

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西部地域事務所による発表

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製氷機の視察

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漁協組合員による加工場の洗浄処理実演

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バヌアツからの参加者も加工に参加しました