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南南協力研修レポート②「第2回南南協力研修 沿岸資源管理実習」

2024年7月8日から17日まで、バヌアツ共和国の水産局職員を招へいし、第2回南南協力研修を実施しました。今回の南南協力研修ではフィジー水産省職員が講師となり、バヌアツの水産局職員を生徒として様々な研修を開催しました。今回はラウトカ市場(記事参照)で使用しているデータ収集実習とデータシートの改良についてレポートします。

現在、フィジーでは沿岸漁業管理課が作成したデータシートを使用して市場における水揚げ量を記録しています。しかし、西部地域事務所では水揚げ量に関する種々のデータを記録することは難しく、また、船籍番号や漁業者の名前、販売量など既存のデータシートが網羅していないデータを記録する必要がありました。そこで、本研修では、JICA専門家、フィジー水産省職員、現地コンサルタント(Esaroma Ledua USP教授、Joeli Veitayaki 前USP教授)がバヌアツ水産局職員と共にデータシートの試行と改良を実施しました。

まず、西部地域事務所でドラフトしたデータシートを試用し、そこから改善点や何を記入する必要があるかを議論し、更にラウトカ市場で利用しやすいデータシートに改良しました。その結果、「いつ出航し、いつ帰港したのか」というデータを新しく記録することになりました。このデータを記録することにより、漁獲努力量(Catch Per Unit Effort)と呼ばれる水産資源量解析で広く使われるデータを集める事が出来ます。

また、バヌアツ水産局職員からバヌアツにおけるデータ収集方法の紹介があり、フィジー側研修参加者も興味深く聞いていました。バヌアツでは、船舶免許交付時にGPSデバイスを供与し、運航データや緊急時の捜索に役立てているそうです。また、コミュニティで管理している魚保存用の冷蔵庫に魚の用途に関するデータシートを取り付け、記録する取り組みを行っているそうです。これにより、万が一食中毒などが発生した際のトレーサビリティに役立てることができ、食の安全確保の面でも非常に興味深い取り組みです。

これらの取り組みはフィジーでは未だ始まっておらず、フィジーが取り入れるべき優良事例です。9月には第3回南南協力研修を開催し、次はフィジー水産省職員がバヌアツへ向かいます。参加メンバーはこれまでの本プロジェクトで実施した研修で優良な成績を残した5名を選抜し、バヌアツ・フィジー相互に有益な議論・情報交換を行う予定です。

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研修参加者による議論

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Joeli 教授による市場の見学

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バヌアツ参加者によるデータシート記入実習

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グループ写真