試験圃場の牧柵が完成

このプロジェクトではArkhustとKhustaiにある試験圃場で研究や実証展示をしていますが、現存の牧柵を破って圃場内に家畜や野生の小動物が侵入し、試験のための牧草が被害にあうことがしばしばありました。そのため、圃場内への家畜や野生の小動物の侵入を防ぐために十分な強度の牧柵をプロジェクトサイトに設置しました。

Arkhustのプロジェクトメインサイトは60m x 60m、遊牧民が冬を過ごす冬営地2か所はそれぞれ60m x 60m、60m x 50mの圃場を囲む大きさです。牧柵の支柱をコンクリートで固める必要があるため冬季の工事が難しく、11月下旬のぎりぎりのタイミングで完成しました。それぞれのサイトでは冬ではあるものの早速モンゴル側の研究者のBatbold氏などにより牧草の試験栽培が行われたり、遊牧民が牧柵内に乾草を保管したりと有効に使っています。雪解けを待ち試験栽培などが本格化し、また展示圃場として研修などにも利用が検討されています。一方、Khustaiのプロジェクトサイトでは200m x 100mの圃場のうち160mの補強と100mの新設が完成し、残りは雪解けを待って設置する予定です。

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Arkhustのプロジェクトメインサイトに設置された牧柵(60m x 60m)

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Arkhust 冬営地1に設置された牧柵

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強度の牧柵を設置するために、支柱をコンクリートで固めた。

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Arkhust 冬営地2に設置された牧柵

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Khustaiのプロジェクトサイトにある牧柵(200mx100m)の新設部分(100m)

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Khustaiのプロジェクトサイトにある牧柵(200mx100m)の補強部分(160m)

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