結核と鼻疽の制圧プロジェクト
The Project for Control of tuberculosis and glanders
実施中案件
- 国名
- モンゴル
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 農業開発/農村開発
- 協力期間
- 2020年11月~2025年10月
プロジェクト紹介
モンゴルの農牧業(農業・畜産)は、鉱業に次いでGDPの約1割を占め、労働人口の約3割が従事する同国の基幹産業です。特に畜産業は、同国において産業多角化の主翼を担う分野として注目されていると共に、伝統的に肉類が主食であり、人々の生計を支える上で家畜が重要な役割を果たしています。現代でも同国の世帯数のうち約3割が家畜と密接な伝統的遊牧生活を営み、衛生条件が整っていない環境下で処理・生産された畜産物を食しています。そのため、動物由来の病原体が人体に深刻な疾病を引き起こす人獣共通感染症が発生しており、その制御は同国にとって最優先で取り組まなければならない課題です。本協力は、同国において、人獣共通感染症である結核と鼻疽(びそ)(注)に対する検査室の診断機能の強化、疫学調査、およびワンヘルスアプローチによる防疫対策を行うためのプラットフォームを機能させます。これにより、将来の科学的根拠に基づく結核および鼻疽対策活動の実現に向けたワンヘルス研究基盤の確立を図り、科学的根拠に基づく最適化された結核および鼻疽の対策活動の実践に寄与します。
(注)鼻疽菌感染による馬、ロバ、ラバなどの感染症