子供たちの「学びたい」気持ちを支援-サイクロン被害を受けた小学校への応急対策工事の実施-

本プロジェクトの支援対象地であるモザンビークソファラ州の州都であるベイラ市は、2019年3月にサイクロン・イダイの直撃を受け、広い範囲で強風と集中豪雨に見舞われました。これにより家屋や学校、病院などの公共施設、生活基盤となるインフラが破壊されるなど、甚大な被害が生じました。教育施設では、校舎の屋根、窓、壁などの損壊により、平常時と同様の学校運営が困難な状況になっています。このような状況を鑑みて、本プロジェクトでは、サイクロンによって損壊した校舎の改修工事と新設工事を2021年に着工する予定です。学校が再建されるまでの間、子供たちの快適な学習環境を確保するための応急対策工事として、仮設教室(テント)の設置と暴風で吹き飛ばされた屋根への仮設防水シート設置が実施されました。

仮設教室の設置

本小学校には15張りの仮設教室が設置されました。

本小学校には15張りの仮設教室が設置されました。

採光と通風が考慮された仮設教室。

採光と通風が考慮された仮設教室。

授業を受ける生徒達の様子。

授業を受ける生徒達の様子。

仮設テントの設置でより多くの生徒達が授業を受けられるようになりました。

仮設テントの設置でより多くの生徒達が授業を受けられるようになりました。

仮設屋根シートの設置

(応急対策工事前):屋根が飛ばされた状態で、直射日光や降雨により授業に支障があります。

(応急対策工事前):屋根が飛ばされた状態で、直射日光や降雨により授業に支障があります。

(応急対策工事後):教室は仮設の防水シートで覆われ、日差しや雨水の流入が遮断され、快適な学習環境の中で授業を受けられるようになりました。本小学校では教室棟4棟で仮設屋根シートが設置されました。

(応急対策工事後):教室は仮設の防水シートで覆われ、日差しや雨水の流入が遮断され、快適な学習環境の中で授業を受けられるようになりました。本小学校では教室棟4棟で仮設屋根シートが設置されました。

(応急対策工事後):小学校上空からの様子。

(応急対策工事後):小学校上空からの様子。

最後に

校長先生からは、「JICAに実施して頂いた応急対策工事は、生徒と教師により良い環境を供与してくれました。強い日差しや風雨に制約されない安定した学習空間を提供されたことで、学習環境が向上され、快適な学校生活が送れるようになりました。これから実施される自然災害に強い新設工事と改修工事においても、大変期待しています。」とコメントをいただきました。

エネルギーと笑顔の溢れる生徒達

エネルギーと笑顔の溢れる生徒達

小学校は新型コロナウイルスの影響により現在閉鎖中ですが、新型コロナウイルスを乗り越えて、学校に再び笑顔が戻るのを期待しています。