道路維持管理用データベースの試用が開始されました
日本人専門家がカウンターパート達と協働して作成した道路維持管理用データベースの試用が開始されました。
ブルキナファソの首都ワガドゥグにおける道路点検業務は、中央整備局(DRID-C)によって行われています。しかしその情報管理において、いつ、どこで、どのような損傷が確認され、どのような対応が実施されたのか、といった全てのデータが担当者の各PCにバラバラに保存されており、担当者が変わるたびにデータが失われるという課題を抱えていました。
課題解決の為には、紙ベースで作成された道路点検結果を、デジタルデータとして保管、一元管理することで、統一されたデータを蓄積させる仕組みづくりを行う必要がありました。
データベース専門家は、蓄積させたデータを道路維持管理の中でどのように使用するのか、その意義から浸透させる必要があるために、データベースの構築によって何ができるのかを入念にカウンターパート達に説明しました。そして協議を重ねながら、単なるデータの保管だけでなく、道路点検結果に対応した道路損傷数量を測点ごとに入力することで、区間ごとの道路の状況(良い、普通、悪い)が自動的に色分け表示されると同時に、区間ごとの補修にかかる概算金額が表示される仕様とすることで、補修計画作成の一助となるシステムを構築しました。
データベースを担当するカウンターパートは作業手順やデータ入力シート、今後更新すべき箇所についてよく理解しており、今後彼を中心にカウンターパート機関内で活用が展開されることが期待されます。本データベースは最終調整を経て本年10月頃に正式に引き渡される予定です。
データベース操作指導
データベース入力作業を行うカウンターパート