加熱アスファルト合材の製造実習及び舗装補修の敷地内実習が実施されました

2023年6月8日から2日間にわたり、日本人専門家による指導のもとで、アスファルト加熱混合物(以降、合材)の製造実習及び舗装補修の敷地内実習が実施されました。実習にはカウンターパート機関であるDGERを中心に約30名が参加しました。

傾胴式ドラムミキサを用いた合材の製造作業は、作業開始当初にはバーナの火力不足や、材料の混合比率が適当でないことによる合材の混合不良の問題がありましたが、2日目には参加者自らの創意工夫によって火力を増強し、材料の混合比や量についても適切な調整を施すことで、補修用として適合する合材の製造に成功しました。

DGER施設の敷地内での補修実習は、公道での補修作業の模擬実習として行われました。日本人専門家によって作業順序(作業エリアの明示、一般交通の誘導、初期の記録、舗装補修の本作業、作業後の記録、後片付けと撤収)が説明・周知されたのち、既設舗装の切断・撤去、砕石敷均し・締固めによる路盤の整生、合材の敷均し、及び転圧の作業手順について指導が行われました。反復作業を行ううち、受講生たちは日本人専門家の指導が無くとも一通りの作業が実施できるまでにスキルが向上しました。

今後、カウンターパートは日本人専門家が滞在していない期間においてもセルフトレーニングを継続し、公道での実習に備えます。

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作業前のミーティング状況

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アスファルト混合物製造実習状況(改善前)
バーナの火力が弱く、ミキサ内の材料に直接炎を当てるため、作業員がバーナを手持ちしており、ミキサ回転部のすぐそばに位置している状況。やけどや巻き込まれの危険がある。

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アスファルト混合物製造実習状況(改善後)
口径の大きいバーナに交換して火力を増すとともに、バーナを固定することで作業員が回転部から離れており、安全が確保されている。

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受講生によるレーキを用いた敷均しの実習

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作業中の交通誘導状況

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受講生によるポットホール補修の仕上がり状況