プノンペンにおける総合交通管理計画及び交通管制センター運営維持管理の能力改善プロジェクト

カンボジアの首都プノンペン都では、近年の経済発展を背景に車両台数の増加が著しく、都市中心部の主要道路では交通渋滞や交通事故が深刻化しています。このような状況の中、日本政府はプノンペン都における都市交通マスタープランの策定を支援し、道路網の整備、公共交通の導入、及び交通管理施策の強化という3つの主要コンポーネントに関する計画を定めました。また、その中で、交通管制システムの導入が短期優先プロジェクトの一つとして提案し、さらに無償資金協力により交通管制センターの施設建設や信号制御機、交差点信号機等の機材を整備しました。
プノンペン都庁、プノンペン都公共事業運輸局および交通管制センターでは、これらの施設・資機材の持続的かつ有効活用を更に促進させるとともに、情報収集・処理、分析能力の向上などが合わせて求められています。
この協力では、交通管制システムの運用保守管理等、交通管理対策の能力向上を行なうことにより、プノンペン都における交通管理対策（交通安全対策を含む）の改善を図り、持続可能な都市交通環境の形成に寄与します。