中米各国へESMATEの経験を共有

8月30日、中米統合機構(SICA)の教育文化調整局(CECC)が実施するオンラインセミナー「中米国際セミナー」にて、ESMATEの成果や課題、現在の取り組みをSICA加盟各国に発表しました。エルサルバドルのほか、グアテマラ、ホンジュラス、ベリーズ、コスタリカ、ドミニカ共和国、ニカラグア、パナマ各国から100名を超える参加者があり、YouTubeの同時配信では延べ400人の視聴がありました。

プロジェクトからは2名が発表することになり、カリキュラム局のアレックス・グラナドス局長は評価(エビデンス)に基づいた学びの改善サイクルについて、フランシスコ・メヒア数学技官は「教員間振り返り」の効果を高めるアプローチを調査するアクションリサーチ活動の進捗状況と暫定結果を説明しました。

同セミナーでは、米国の国際的な研究機関であるRTIインターナショナル*から、ESMATEプロジェクトの調査結果の報告もありました。授業展開や生徒への指示が明確で教師にとって使いやすい教科書、授業内で個別の学習時間が確保されていること、持続的な研修のしくみが確立していること、JICAとの連携の良さなどがESMATEの成功に貢献した要因として述べられ、プロジェクト活動を全国でしっかりと定着・発展させるための課題が指摘されました。

質疑応答の時間では、評価や調査の結果をカリキュラム改訂にどのように生かすかなど具体的な質問が多く出され、参加国からの高い関心が伺えました。

各国や各機関のニーズに応え、今後もプロジェクトでは積極的に発信を続けていきます。


*ESMATEは同機関により、世界の算数プロジェクトの6つの優良事例の1つに選出されています。
https://www.jica.go.jp/oda/project/1903508/news/20230707.html

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アレックス局長による発表

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フランシスコ技官によるアクションリサーチの発表

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Zoomでは約100名参加、YouTubeの配信では延べ400人が視聴
(写真出典元:CECC-SICA)