国際的に評価されているESMATE PART 2

米国にベースを置く研究機関であるRTIインターナショナルは、ESMATEプロジェクトの成功要因についての調査分析結果についての報告会をエルサルバドルの教育関係者や同国に駐在する国際協力機関向けに9月22日サンサルバドル市内で実施しました。朝食会として開かれた本会には、ホセ・ピネーダ教育大臣やJICAエルサルバドル事務所の小園勝所長のほか、UNICEF、USAID、米州開発銀行なども招待され、そのなかで先の中米国際セミナーに引き続き、同プロジェクトがあらためて高い評価を受けました。
 教育大臣の開会の辞に続いて、まず、9月よりカリキュラム局数学班主任を務めるカウンターパートのフランシスコ・メヒア技官がESMATE戦略と授業構成について説明。それを踏まえてRTIインターナショナルのヤスミン・シタブカン氏から調査結果の報告がありました。授業に関しては、生徒が様々な活動機会を与えられていること、教師が授業を進めるための明確な指針が教科書や教師用指導書に示されていること、色々な教具や表現方法が使われていることなどが生徒の学力向上につながった成功要因として挙げられています。またプロジェクトの実施状況に関しては、エビデンスに基づいた教育省の政策推進意欲、若く精力的な技官集団のほか、JICAとの密接な連携のもとにプロジェクトを展開したことが大規模なプロジェクトの持続的発展に寄与したと評価されました。
 最後の質疑応答では、以上の発表に関する質問のほか、教育省の政策実施状況に関する質問もあり、カリキュラム局のアレックス・グラナドス局長がそれぞれに対して丁寧に説明しました。このような活発なやり取りが予定時間を超えて行われました。
 第三者の機関が調査結果を報告することにより、プロジェクトの成果がより客観的なものとしてエルサルバドル内外で認識されていきます。この報告会を通して、プロジェクトはもちろん、教育省としてもESMATE戦略に対する一層の理解と支援の得られることが期待されます。

調査分析結果の報告

調査分析結果の報告

質問に答えるシタブカン氏(中央はグラナドス局長、左はメヒア技官)

質問に答えるシタブカン氏(中央はグラナドス局長、左はメヒア技官)

報告会に出席した、最前列右奥より小園所長、ピネーダ教育大臣、グラナドス局長、発表者のシタブカン氏

報告会に出席した、最前列右奥より小園所長、ピネーダ教育大臣、グラナドス局長、発表者のシタブカン氏

会場で配布された調査結果レポート

会場で配布された調査結果レポート