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エンドライン調査にて学びの回復を確認、更なる成績の向上に期待

2021年4月に開始した「初中等算数・数学教育における学力評価に基づいた学びの改善」プロジェクト(通称ESMATE2)。4年間の実施期間も残すところわずかになりました。

そこで、今までに行ってきた諸活動の達成状況を評価しつつ、プロジェクトのモットーとしている「エビデンスに基づく方針決定」に従い、プロジェクト終了後の算数・数学教育向上にかかるエルサルバドル教育省の活動指針や教育政策に資する資料を提供するため、現時点での成果や効果を客観的に測定するためのエンドライン調査を実施しました。

調査の実施期間は2024年8月22日より10月1日まで、調査対象はサンビセンテ県の24校における小学3年と中学2年です。コロナ禍によって、2020年にはほぼ丸一年、全国的に休校になりました。

その後、大半の学校で従来の形態の授業が再開されたのが2022年の後半。この時に実施した調査をベースライン調査として、今回の調査結果と比較し、2年間で授業の仕方や生徒の学習状況がどのように変化したかを調べます。

具体的な方法は算数・数学テストと授業観察で、後者では特にプロジェクトが推進している「生徒の能動的学習時間」や「授業進度(教科書のどのページまで授業が終わっているか)」に注目して測定しました。能動的な学習時間は教師が問題を解いたり考えたりするために生徒に与えた時間ではなく、生徒たちが実際に問題を解いたり考えたりしている時間を測ります。これらの調査と同時に、ESMATEの諸活動に対する評価や今後の更なる改善のための意見を教員から聴取しました。

現在、現地調査にて収集したデータを分析中ですが、現時点で得られた分析結果として、3年生ではコロナ禍の間に低下した成績の約半分を、8年生ではほぼ全部を回復したというテスト結果を得ました。

また授業に関して言うと、2年前の同時期と比べて、3年生で進度が24%ほど早く進み、また生徒が能動的に学習する時間も28%ほど増加していることが観察されました。対面式授業の再開により、特に低学年においてESMATEの教科書が効果的・効率的な授業に寄与していることが窺われます。

プロジェクトでは更に分析を進め、教育省に生徒の学びを改善するための提言を引き続きしていきます。

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生徒の学力テストを行っている時間に教員へのインタビューを行うフランシスコ・メヒア技官

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生徒の能動的学習時間を測るドリス・オチョア技官(手前)と高橋専門家