課題別研修:「ユニバーサルヘルスカバレッジ達成のための医療保障制度強化」

JICAが提供する課題別研修は、日本が有する知識や経験を通じて途上国が抱える課題解決に資するよう、国内の多くの関係団体と連携し実施する研修です。課題別研修-「ユニバーサルヘルスカバレッジ達成のための医療保障制度強化」は、そのようなJICAが実施する研修のうちの一つで、2023年8月27日から9月9日まで、世界各国10カ国以上の国からの参加者を集め、日本で実施されました。タイからはGLO+UHCプロジェクトの支援のもと、保健省(MOPH)から1名、国家医療保障機構(NHSO)から1名の合計2名が参加しました。

本コースは日本の知見及び各国の保健政策に関する分析を通じて、ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)を提供するための制度の構築と運営に関わる行政官の能力の向上を狙いとして実施されたものです。

本研修の上位目標と研修目標は以下の通りです。

  • 上位目標:各国において、UHCを達成するための政策を行う。
  • 研修目標:様々な国の経験を共有することで、参加者はUHCを達成するための保健システムに関する基本的な知識を得る。

本研修を通じて、タイから参加した2名は、日本のUHCに関する知見及び各国の異なる保健政策を学び、UHC達成、維持、向上に向けた知識を得ることが出来ました。また、様々な国からの参加者とタイの経験を共有することで、他国と学び合う貴重な経験を得ることが出来ました。

タイは、2002年にすでにUHCを達成している国であり、2023年までの世界におけるUHC達成というグローバルアジェンダに対し周辺国支援を積極的に行っています。GLO+UHC プロジェクトは、日タイのグローバルヘルスとUHCに関するパートナーシップを強化するとともに、このようなタイの活動の支援も行っています。本研修へのタイからの参加が、今後のタイにおけるUHCの維持・向上、そしてUHC達成を目指す周辺国支援に貢献できましたら、プロジェクトとしてこの上ない喜びです。

最後に、本研修へのタイからの参加をご支援いただきました関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

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