About Machine Translation

This site uses machine translation. Please note that it may not always be accurate and may differ from the original Japanese text.
This website uses a generative AI

エジプト日本学校初めての卒業式

2018年9月に開校したエジプト日本学校では、本年度に904名の子どもたちが卒業を迎えました。これまで学年末のイベントは、各学校が主導し実施していましたが、初めて開催される卒業式は、エジプト国教育・技術教育省事業管理部(PMU)から実施要領が各校に配布され、6月9日から13日の間にエジプト全国のエジプト日本学校51校で行われました。また実施要領には、学級会で子どもたちが話し合った内容や学校ごと教員が工夫したプログラムを実施することが推奨されました。

エジプト日本学校の一つ、ラマダン10日市第一学校では、26名の6年生が卒業を迎えました。卒業式のプログラムは、日本と同様に校長先生からの卒業証書の授与や、異動した先生方からのビデオメッセージの上映、卒業生一人ひとりの成長ビデオなどがあり、6年生全員が盛り上がりました。また、司会は下級生が勤め、アラビア語と英語で行うなど日本とは異なる点やエジプトらしい点も感じられました。

ラマダン10日市第一学校 の卒業式プログラム

卒業式開催前
(別会場)
美術展の見学
理科の成績優秀者表彰
卒業式 1.国家斉唱
2.校長先生祝辞
3.日本人スーパバイザー祝辞
4.副校長先生祝辞
5.卒業生による 「Tokkatsuパフォーマンス」
6.3,4年生による音楽発表
7.卒業生有志によるダンスパフォーマンス
8.3,4年生によるコーラン暗唱
9.卒業生のビデオ上映
10.先生方からのビデオメッセージ
11.卒業証書授与
12.卒業生による 音楽発表
13.集合写真撮影

特に、Tokkatsuの内容を表現した「Tokkatsuパフォーマンス」では、学級会での子どもたちの意見が取り入れられ、6年生全員参加の劇が発表されました。劇では、友人の振る舞いや言葉に悲しい思いをした主人公が、Tokkatsuを実施しているラマダン10日市第一学校に招かれTokkatsuを経験し、子どもたちの口から協力することの大切さや一人ひとりを尊重するTokkatsuの良い点が語られる内容となっていました。演じる子どもたちからは、6年間Tokkatsuを実践してきたことへの誇りや、自分たちの学校への愛着が感じられました。

また6年生とその保護者へのインタビューでは、6年生からは「学級会で話し合うことが楽しい。日直でのリーダーの役割が好き」という話や、家庭で率先し両親の手伝いや掃除などを兄弟と協力して行っていることが聞けました。また保護者からは、子どもたちの成長した様子に感動している姿を見て「エジプト日本学校で6年間学ぶことができてよかった」という声や、学校内外での期待以上の子どもの成長が語られ、「中学生になる子どもの今後が楽しみ」といった声が聞かれました。

全体を通し、エジプトで一般的な、優秀な子どもだけが主役のイベントではなく、卒業生一人ひとりが役割を担い、子どもも保護者も先生も笑顔あふれる卒業式が執り行われており、開校から6年間、試行錯誤しながら進めてきたエジプト日本学校の節目の一日となったのではないでしょうか。来年度に中学生となる子どもたちの益々の活躍、中学校でのTokkatsuの実践が期待されます。

【画像】

1人1人に授与された卒業証書の盾を受け取る様子

【画像】

卒業証書授与後に6年生が壇上で喜ぶ様子

【画像】

保護者の様子