短期在外研究員(短期専門家)の活動
2名の短期研究員が派遣されました。
2025年2月18日から21日:森川正章(北海道大学教授、チーフリサーチャー)
2025年2月19日から21日:蛯江美孝(国立環境研究所、G5, G6)
活動概要
2月19日
G5「 ウキクサ排水処理システム」グループ活動支援(森川、蛯江)
ウキクサ排水処理装置を設置していたキャンパス内中央排水処理施設の改修工事に伴い、2月初旬に同装置を工学部カフェテリア横に移設した。3つの水槽を並列に配置し、2種類のウキクサ栽培区とウキクサなし対照区で排水処理速度の比較およびウキクサの生産性を評価している。
G2 「ウキクサホロビオントコレクションの創出」グループ活動支援(森川)
ウキクサ生物資源および共存微生物資源の目録を作成するにあたり、必要な情報の確認及び目録公開のためのホームページの準備について意見交換を行った。
G6「社会実装」グループ活動支援(森川)
一般人向けワークショップとアンケート、AD Green Farm (プロジェクトメンバー企業)への支援に関して協議した。
G5「ウキクサ水処理システム」グループ活動協議(蛯江)
ウキクサ利用排水処理システムの低炭素化効果測定実験の技術協議とカセサート大学工学部実験設備の視察を行った。
G5/G6 低炭素社会関連活動の打ち合わせ(森川、蛯江)
ウキクサを利用した低炭素化について、排水処理(G5)の他にウキクサ有価物生産(G4)のカーボンフットプリントについても協議した。
新潟大学スタディーツアー受入(森川、蛯江)
2月20日
フローティングチャンバー(ガスモニター)の設置(森川、蛯江)
バンコクの北、190kmに位置するロッブリ県に赴き、民間養豚場の排水貯留池にフローティングチャンバー2台を設置した。季節によってウキクサが繁殖する貯留池において、ウキクサの存在の有無の差を実験し、計測する。早朝から夜9時に及ぶ長い行程だったが、Dr. Chartが率いるG5チームとサポート業者の活躍により無事に設置を終えた。
補足:本プロジェクトは6つのリサーチグループで構成される。
G1:DHbRC の創設、G2: ウキクサホロビオントコレクションの創出、G3:共生システムの解析と制御、G4:ウキクサ活用技術開発、G5:ウキクサ水処理システム、G6:社会実装
工学部カフェテリア横に移設したウキクサ利用排水処理実験装置
研究協議風景
養豚場排水貯留池でのフローティングチャンバー設置作業
養豚場排水貯留池でのフローティングチャンバー設置作業
養豚場排水貯留池でのフローティングチャンバー設置作業
設置を終えたフローティングチャンバー
設置を終えたフローティングチャンバー