日本側研究者のインドネシア出張(農業省、ゴム農家訪問等)

2023年6月18日から24日にかけて、日本側研究代表者の理化学研究所 環境資源科学研究センター グループディレクター松井南博士及び共同研究機関である岐阜大学のプロジェクト研究者等5名がインドネシアに出張しました。
6月19日には、農業省を訪問し、農薬や微生物資源のインドネシアへの持ち込み許可について、インドネシア側プロジェクト代表機関であるインドネシアゴム研究所(IRRI)、インドネシア大学(UI)研究者と同省関係者を交えた協議を行いました。
6月20日は、UIを訪問し、同大学の研究者達を対象に、岐阜大学応用生物科学部の清水将文准教授が講師を務め、「土壌伝染性病害から植物を保護する微生物とその活用法」をタイトルとした講義を行いました。現地研究者の能力向上の一環として実施された本講義は、総勢50名を超える研究者、学生が集まり、質疑応答も活発に行われました。講義終了後は、プロジェクトで取り組む課題別に関係する研究者を集め、研究活動の現状と課題について意見交換を行いました。
6月21日からは南スマトラ州のパレンバンに移動し、プロジェクトメインサイトであるIRRIセンバワ研究所にて機材や試薬の調達状況を確認すると同時に、研究活動の現状と課題についてプロジェクト研究者と協議しました。
また、同研究所周辺の小規模なゴム農家を訪問し、インタビューを実施しました。2つの集落で総勢50名を超えるゴム農家にご参加いただき、ゴムノキ葉枯れ病の現状について聞き取りを行うとともに、ゴムノキ葉枯れ病の原因となる病原菌について説明しました。さらに、各農家には、感染度合いの定量評価のためにゴムノキ葉枯れ病罹患木の写真と位置情報を携帯電話にてUIのプロジェクト研究者に送付してもらうよう協力依頼を行い、快諾を得ました。これらの写真と位置情報データは、今後、本プロジェクトで取り組んでいるゴムノキ葉枯れ病罹患地域検出システムの開発に役立てられます。

農業省での協議

農業省での協議

IRRIセンバワ研究所での協議

IRRIセンバワ研究所での協議

ゴム農家へのインタビュー

ゴム農家へのインタビュー

ゴム農家との集合写真

ゴム農家との集合写真

UI研究者との集合写真

UI研究者との集合写真