About Machine Translation

This site uses machine translation. Please note that it may not always be accurate and may differ from the original Japanese text.
This website uses a generative AI

水質管理の支援

無償資金協力「ジュバ市水供給改善計画」により建設された浄水場は、ジュバ市内の120カ所の公共水栓と8カ所の給水車給水拠点へ水を供給しています。既存の浄水場で浄化される水と併せると、毎日約40万人の住民へと水が届けられ、飲料水や生活水として使われています。毎日飲む水は住民の健康に大きな影響を及ぼすため、徹底した水質管理が求められます。浄水場を管理する南スーダン都市水道公社では、浄水場と配水池での水質検査を毎日実施しています。また、公共水栓と給水車給水拠点においても定期的な水質検査を実施しています。
これら日々行われている水質検査について紹介します。

浄水場の水質検査

浄水場では取水→凝集・沈殿→砂ろ過→塩素注入の工程で水が処理され、それぞれの工程で水質検査用の水が採取されます。採取された水は、水の濁り具合(濁度)、水に溶け込んでいる物質の濃度(pH、電気伝導率、TDS)が測定され、水の処理が適切に行われているかの確認を行います。川から水を取水しているため、雨が多く降る雨期とほとんど降らない乾期では、取水時の測定数値は変化します。濁度が高い雨季でも、供給する水の水質を一定に保つため、水質検査の結果を基に注入する薬剤の量を調整しています。

配水池の水質検査

浄水場で浄化された水は、市内の配水池に送られ、配水池から公共水栓と給水車給水拠点へ配水されます。そのため、配水池の水質検査も浄水場と同様に毎日行われています。配水池での水質検査は、住民の元へ水が届けられる前の最後の確認となるため重要です。また浄水場と配水池の間で送水管に問題がないかを見つける指標にもなっています。

公共水栓・給水車給水拠点の水質検査

住民が実際に利用する水道水の水質を確認するため、給水区域を5つの地域に分け、曜日ごとに公共水栓と給水車給水拠点の水質検査を実施しています。この時に、水の利用者である住民からの感謝や苦情を聞くこともあります。これまで消毒された水を利用したことがなかった住民からは「塩素の匂いがする」と言われることもありますが、その度に水質を確認し、給水される水の安全性を説明しています。

住民に安全な水を届けるため、浄水場や配水池では毎日欠かさず水質検査が行われています。検査結果は水道水に異常がないかを確認するだけではなく、適正な薬剤の使用量を決定するためにも必要です。結果を分析することで、薬品の過剰投入や投入不足を防ぎ、効率的な施設運用を行うことができます。
本プロジェクトでは、水質の管理を担っている職員が検査結果を分析し、効果的な施設運用への提言を行えるよう支援するとともに、より安全な水を供給できるよう尽力していきます。

画像

浄水場での水質検査

画像

水質検査のため公共水栓から水を採取する様子

画像

試験室での水質の分析

画像

水質検査結果の勉強会