【Vol.1】水質モニタリング・サーベイランスの支援活動を実施しています(2023.01~)
バングラデシュでは、人口の8割強が地下水を利用しています。地下水は比較的安全で安定した供給が可能ですが、その状況は周辺環境や利用状況等により変化します。そのため、安全な水が供給されているか定期的に調査し、地下水の汚染が判明した場合には汚染源がどこにあるのかを把握し対応を行う事は極めて重要です。
前フェーズのプロジェクトで構築した地下水モニタリングと水質サーベイランス計画に対し、公衆衛生工学局(以下、DPHE)へバングラデシュ政府予算が付きました。バングラデシュ国内でのPICMaC2プロジェクトに関わる正式な手続きが承認されていない中ではありますが、DPHEの定常業務として本活動を開始しました。
2022~23年は対象3県から始動し、以後一年毎に10県、19県、最終的には全64県と拡大させることを目指しています。DPHE自らの予算内で始動したばかりの活動であり、通常業務として円滑に運用していくには、まだまだサポートが必要な状況です。本プロジェクトでは、DPHE職員の理解促進のための研修を通じ、より実用的な活動を目指した研修員からの意見や考察を今後の活動に反映させるよう支援を進めています。
水質モニタリング・サーベイランス研修の様子
水質サーベイランス研修の一環で水利用調査を実施している様子