プロジェクト合同調整会議(JCC)が行われました
2025年7月16日、第6回合同調整会議(Joint Coordination Committee:JCC)が保健省にて開催されました。この会議は、半年に一度、カンボジアと日本双方の関係者が一堂に会し、プロジェクトの進捗と今後の活動について話し合う大変重要な機会です。
冒頭では、プロジェクト・ダイレクターである保健省H.E. Prof. Thir Kruy氏とJICAカンボジア事務所の三浦次長よりご挨拶をいただきました。
続いて、プロジェクト・マネージャーである保健省人材開発部のDr. Touch Sokneang部長よりこれまでの取り組みと成果について説明がありました。特に、看護師の現任研修に関する国家ガイドライン、カリキュラム、指導者マニュアルや研修教材の開発が進められ、2024年5月以降は現任研修を担う指導者の育成が継続的に実施され、大きな進展が見られたことが報告されました。
また、プロジェクトの山本チーフアドバイザーからは、パイロット州(バッタンバン州とコンポンチャム州)において、2024年12月から2025年6月にかけて実施された指導者養成研修(全8コース)についての報告がありました。この期間に、バッタンバン州では100名、コンポンチャム州では77名、合計177名の州トレーナーが育成されました。これにより、州レベルでも看護師への現任研修が実施できる体制が少しずつ整えられつつあります。現在は、両州において保健局・研修センター・州病院のメンバーで構成される州の研修管理チームが立ち上がり、両州での現任研修の実施に向けた準備が着実に進められています。会議では、それぞれの州から今後の具体的な研修実施計画についての説明があり、活動の進捗が共有されました。
さらに、今後の展望として、指導者養成研修の全国展開の可能性についても活発な意見交換が行われました。現時点では具体的な方針の決定には至っていませんが、今後もカンボジア側の主体性を尊重しながら、持続可能な現任研修体制の構築を目指して、プロジェクトは引き続き活動を進めてまいります。
保健人材継続教育制度強化プロジェクト
チーフアドバイザー/看護人材開発 山本容子
プロジェクト・ダイレクターによる挨拶
合同調整会議の出席者
プロジェクト・マネージャーによる全体報告
山本チーフアドバイザーによる指導者養成研修実施報告
現任研修計画の発表(バッタンバン州)
現任研修計画の発表(コンポンチャム州)
参加者による意見交換の場面 ①
参加者による意見交換の場面 ②