第7回合同調整委員会(JCC)会合を開催 ― 州レベル研修の着実な進展と今後の展望を共有 ―
2025年12月24日、第7回Joint Coordination Committee(JCC)会合が開催されました。本会合では、パイロット州で実施されている看護師現任研修(In-service Training: INSET)が順調に進展しており、これまでに350名以上の看護師が研修を受講していることが報告されました。会合には保健省人材開発部、州保健局、パートナー機関、日本大使館、JICA本部およびカンボジア事務所の代表者が参加し、現場の進捗確認と今後の方向性について協議が行われました。
冒頭では、プロジェクト・ダイレクターである保健省H.E. Prof. Thir Kruy氏とJICAカンボジア事務所の三浦次長が挨拶を行いました。両者は、パイロット州でのINSETの着実な実施や、州研修管理チーム(Provincial Training Management Team: PTMT)および州トレーナーによる主体的な取り組み、E-Learning Platform(ELP)の改善と活用促進など、過去半年間の主な成果を共有しました。また、これらの取り組みを通じて、看護師の継続的な能力開発を進め、質の高い看護サービスをより多くの患者に届けていくことへの期待が示されました。
続いて、プロジェクト・マネージャーである保健省人材開発部のDr. Touch Sokneang部長がプロジェクト概要を説明し、山本チーフアドバイザーから過去半年間の活動進捗と主な成果について報告が行われました。
会合の中盤では、パイロット2州のPTMTより、2025年9月から実施されたINSETの実施状況が報告されました。22回予定されている研修のうち12回がすでに実施され、両州合わせて350名以上の看護師が参加しています。PTMTは、研修の企画・準備から実施、評価、報告までを一貫して担い、課題が生じた際にもチーム内で解決策を検討しながら柔軟に対応しています。また、研修参加者からは、研修で学んだ知識や技術を日常の看護実践にどのように生かしているかといった具体的な声も紹介され、研修の学びが現場に着実に根付いている様子が共有されました。
併せて、対面研修を補完する仕組みとしてのELPの活用状況や改修の進捗についても報告され、研修の質向上に向けた取り組みが継続して進められていることが確認されました。さらに、国レベルの研修管理チーム(Training Management Team: TMT)からは次年度の活動計画の概要が示され、TMTとPTMTが連携しながら持続可能な研修運営体制の強化に取り組んでいく方針が共有されました。
全体討議では、INSETを他州に拡大するための全国規模の指導者養成研修(Training of Trainers: ToT)の実施、INSETの継続的な展開、そしてELPの効果的な活用について活発な議論が行われ、今後の方向性が整理されました。
今回のJCC会合は、州・国レベルで研修を支える関係者が一堂に会し、プロジェクトの進捗と課題を共有するとともに、今後の研修運営や持続可能な看護人材育成に向けた共通理解を深める重要な機会となりました。本プロジェクトは今後も、保健省をはじめ多くの関係機関と連携しながら、カンボジアにおける看護人材の育成とより良い医療サービスの提供に貢献してまいります。
保健人材継続教育制度強化プロジェクト
チーフアドバイザー/看護人材開発 山本容子
合同調整委員会会合の参加者
プロジェクト・ダイレクターによる挨拶
JICAカンボジア事務所次長による挨拶
山本チーフアドバイザーによる活動進捗報告
パイロット2州による現任研修の進捗報告
TMTによる次年度の活動計画の発表
参加者による全体討議
JICA本部によるコメント