第3回オンライン合同PWG会議開催 (2023年3月23日) ~2023年の活動に向け、ASEAN各国のコミットを確認する重要なミーティング~

去る3月23日2022年度第3回目となる合同PWGが、ASEAN10ヵ国のPWG1とPWG2代表者、ASEC、AHAセンター、日本からアドバイサリー委員の先生方を招き、タイのDr. Jirot(PWG1)を議長、Dr. Phumin(PWG2)を共同議長に迎え、オンラインで開催されました。本会議は、昨年9月にバンコク開催されたCOVID19パンデミック明けの初めての対面式会議から各活動の進捗を共有する場であり、ASECからも各承認事項のアップデートがありました。特に2023年度はいくつかの活動の成果に向け非常に重要なイベントや計画実行案が目白押しですので、それらに関する協議を行いました。

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2023年の主なる活動

  • 7月 Mock-up Bコース (タイ):ARCHプロジェクト開発のASEAN標準カリキュラムの一つであり、タイPWG2メンバーを中心に開発が進み、昨年6月にタイ国内向けに試行開催されたプログラムをASEAN版に改良し、各国災害医療実践や教育、政策開発に関わる人材を招聘。日本からも技術支援委員を招待する予定。
  • 9月 第5回地域連携訓練+Cコース(マレーシア):第5回目となる災害医療にかかる地域連携訓練では、ARCHプロジェクトが中心となって開発したCコースをマレーシア版に適応させて実施します。
  • 10月 第2回ASEAN学術会議(インドネシア):前回(2021年)タイを議長に迎え実施した第1回目の学術会議はCOVID-19パンデミックの為対面式が叶いませんでしたので、今回は初の集合型開催となります。セッションプランの詳細は今後インドネシアと協議を重ねて詰めていきます。
  • 11月 第2回本邦研修KCCP(日本):昨年実施したKCCPの振り返りを行い、来年度の実施計画を進めていきます。

(※7月 ASEAN Regional Disaster Emergency Response Simulation Exercises (ARDEX):ASEAN災害対応標準手順書(SASOP)に、ARCHプロジェクトが開発した災害医療支援に関する標準手順書(SOP)を統合するための最終演習が実施予定)

並行して進むその他の活動

  • Peer Review開発:本年度はタイにてパイロット実施し、SWOT分析を加えたレビュー方法を提案しました。更に今後の方法論確立に向け、各国との調整が進みます。
  • 2024年からの開始に向けた合同研究の準備:POA内に上げられているASEAN学術活動の1つである共同研究推進。2025年東京で開催われるWorld Association for Disaster Emergency Medicine(WADEM)学会での発表を目指し、2024年からの研究開始を目標に今から研究計画書の準備を進めていき、第2回AAC内で発表をする予定です。
  • 2024年初刊発行を目指すASEANジャーナルの準備:POAに記載されているもう一つの学術活動であるASEANジャーナルの発行は第2回AAC開催準備と並列して創刊準備をして行きます。様々な難関がありますが、災害医療に関係する国際的なジャーナルを目指し戦略的に進めていく計画です。特にWADEMとの協働はAAN全体の発展にとっても必須と考え、初刊号創刊に向け同機関にアプローチを行います。

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