ASEAN Journal of Disaster Health Managementが創刊されました! ~ASEAN学術活動の行動目標が一つ達成~
2025年1月2日、ASEAN首脳宣言を実現するための行動計画に提起されたがKnowledge Management活動の中でも一番の難関であったASEAN学術雑誌の創刊号が完成しました。
AJDHM創刊号リンク:https://jurnal.ugm.ac.id/v3/AJDHM
ASEAN Journal of Diaster Health Management(AJDHM)
と命名された本学術誌は、学術活動の恒久的な発展を目指して設置されたASEAN学術ネットワーク(ASEAN Academic Network on Disaster Health Managament:AANDHM)のオフィシャル活動としてASEAN Institute for DHM(AIDHM)を中心に創刊準備が進められて来ました。
AJDHM編集委員会は、選出されたAJDHM編集委員(Editorial Board)による初回の委員会会議開催(2024年3月)以降、学術誌創刊の意思決定委員としての責務を担っています。
学術誌発行は、インドネシア・ガジャマダ大学のオンラインジャーナル・プラットフォームが選択されました。https://jurnal.ugm.ac.id/v3/index
AJDHMの編集部門は、AIDHM内Research, Development, and Information Sharing Divisionが管轄し、編集実務を担うProduction Unit(PU)を設置しました。PUはオンラインジャーナルシステム(OJS)の立ち上げと主に論文提出システムと査読システムに必要な技術的サポートを整備し、学術誌発刊に最低限必要な全てを立ち上げました。創刊号の論文は主に2023年ジョグジャカルタにて開催された第2回ASEAN 学術会議 (AAC on DHM)の登壇者より選ばれ、論文執筆を推奨しました。また、査読体制の確立には質の担保と多岐に渡る調整の積み重ねを要し、初の学術誌創刊に向けEditorial Board 及びPUスタッフのコミットが必須でした。査読者の募集は主にEditorial BoardのメンバーやAANを通じて試み、日本災害医学会から多数の応募をいただきました。*AJDHMの査読者としての登録にご関心のある方はajdhm@aidhmsecretariat.orgまでご連絡を下さい。
本学術誌の大きな目的は、特に実災害での経験からの知識化を目指したASEAN域内の研究活動及び論文執筆の推進と若手研究者の育成の場となることです。学術誌としての高い質の探求はこれからも続きますが、まずは学術誌の基礎固めと安定した出版を継続する事、そして多くの人にこの若いジャーナルの存在を知ってもらう事、特にASEAN域内での学術活動推進のハブとして認知を高める事が求められます。このジャーナルが特化する「Disaster Health Management」というキーワードは大変ユニークであるため、今後のインパクトにも期待がされています。DHMは災害医療だけでなく、健康管理全般に関わる幅広い分野を包括する事が出来るため、今後の更なる発展を目指したプロジェクトとAIDHMとの協力体制を構築し、ASEAN学術活動を推進していく所存です。