病院の保健医療サービスの質および財務管理改善プロジェクト

ラオス保健省は、2025年までのユニバーサルヘルスカバレッジ（UHC）達成に向けて、「保健医療サービスの供給と病院運営」を重要課題と位置付け、医療の質改善のための病院認証制度の構築に取り組んでおり、認定基準の設定や評価の実施が予定されています。日本政府は、この「保健医療サービスの供給と病院運営」に対して、同国南部4県を対象に保健医療サービスの質の改善を支援しました。その結果、病院における保健医療サービスの質改善活動の実施体制が確立され、各病院が限られた予算の下、質改善計画の策定と実施ができるようになり、保健医療サービスに対する患者の満足度が向上しました。しかし、病院認証制度の認証取得には、病院の質を評価する内容も含まれるため、継続的な保健医療サービスの質の改善に取り組む必要があり、新たに保健省が定めた病院認証項目に沿った質の改善活動の実施、郡レベルへの面的展開については、さらなる支援が必要となっています。また、病院における会計管理の改善も必要とされています。
この協力では、同国の南部4県において、病院認証制度の下に保健医療サービスの質と病院会計改善に係る活動を行うことにより、保健医療サービスが十分な質を伴い、健康保険の適切な適用を受けて提供されるための仕組みが整うことを図り、質の高い保健医療サービスの維持及び受診者の経済的保護の強化に寄与します。

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