プロジェクト対象流域外の優先流域においてCBNRM研修を実施しました
本プロジェクトでは、東ティモールにおける優先流域のうち4流域を対象に、CBNRM(Community-based Sustainable Natural Resource Management:住民参加型天然資源管理)の普及・展開を進めています。今回、これら4流域以外の優先流域がまたがる5県(東部のラウテム、ヴィケケ、バウカウの3県、および西部のボボナロ、オエクシ県)から、県知事を含む政府高官およびNGO関係者を招待し、CBNRMの紹介や現場視察などを含む3日間の研修を実施しました。
参加者からは以下のような声が寄せられ、学びの多い研修となりました。
- 「CBNRMを実施するには、農業省職員間の協力関係が重要なことを理解した」
- 「自分の県でも村落規則を作る取り組みはあるが、遵守されていないケースが多い。CBNRMでは村落規則が承認されるまで細かく丁寧なプロセスを経ており、それが重要だと感じた」
本研修を通じて「CBNRMを理解する」という土台を築くことができたため、今後は各県での取り組みの展開や、CBNRMの実施に関心を持つ開発パートナーの動向にも注目しながら、さらなる普及に向けて取り組んでいく予定です。
座学による研修の様子
現場視察の様子