就学前教育におけるインクルーシブ教育実践強化プロジェクト
Project for Strengthening Practice of Inclusive Education in Preschool Education
実施中案件
- 国名
- ウズベキスタン
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 教育
- 協力期間
- 2021年11月~2024年11月
プロジェクト紹介
ウズベキスタンでは、2017年の就学前教育省の設置以降、就学前施設の拡充がなされ、全国の就学前教育を受ける児童の割合が27.7パーセント(2017年)から60.9パーセント(2020年)に拡大しました。また、障害のある子どもについても、就学前障害児向け多機能特別支援教育施設が全国で71校設置されており(2020年時点)、全国約4万人の障害児(2歳~7歳、2018年)のうち、約5,500人(2021年3月時点)がこれら施設に通学しています。このような状況の中、2019年12月に制定された「就学前の教育及び発育に関する法律」では、特別支援教育の改善とインクルーシブ教育の拡充が掲げられていますが、特別支援教育における実践的な知識・技術はインクルーシブ教育実践の土台であり、保育士・教員の能力向上と障害児へのケアと教育の改善は、特別支援教育のみならずインクルーシブ教育にとっても重要な課題となっています。
この協力は、同国において、インクルーシブ教育に関する現職教員研修のトレーナーの能力が強化され、また特別支援教育の知識・技術を土台として、就学前教育施設の保育士・教員および初等第1学年担任教員を対象とするインクルーシブ教育に関する現職教員研修プログラムが開発されることにより、同研修の制度的基盤の確立を図り、就学前教育施設の保育士・教員および初等第1学年担任教員が、就学中の障害児に対する適切なケアと教育の実践に寄与します。