第2回本邦研修を実施しました。

2023年10月17日からの11日間、フィジーの生活習慣病対策の推進に向けて研修員を招き、本邦研修を実施しました。フィジーの生活習慣病の最前線の現場で活躍する、医師、保健師、栄養士、理学療法士、行政官、計10名が参加し、日本の生活習慣病予防の現場における取組を視察するとともに、関係者との議論や交流を深めました。

研修では、従業員の健康管理を行う企業や、健康づくりにおいて自治体との連携をはかる企業、青森県において、短命県を克服すべく長年にわたり健康づくりを推進してきた弘前大学等を見学しました。弘前大学では啓発型健診であるQOL健診を体験するとともに、民間企業の健診を見学しました。「楽しんで自分の健康を知る」というQOL健診のコンセプトの通り受診者が笑いながら健診を受ける様子を見て、研修員は結果を悲観的にとらえず楽しく身体の状態を知ることができるという特徴が人々の行動変容に繋がると考え、フィジーのスクリーニング項目にQOL健診の要素を取り入れることができるか協議しました。

最終日には研修員全員でアクションプランを作成し、関連政策策定への貢献やスクリーニング内容の見直しなどに関する計画が発表されました。帰国後、11月27日には、本プロジェクトを実施する保健医療サービス省のプロジェクトマネージャーに対して報告会を開催し、具体的な実施に向けた協議を行い、スクリーニングへの項目追加の試行などについては一部検討が開始されています。今回の研修をとおして、日本における生活習慣病対策及びその基盤となるヘルスリテラシー向上や行動変容のための住民・従業員への働きかけについて理解を深めたことは、フィジーの生活習慣病対策を推進する上で効果的であると期待されます。

日本工営NK体操体験

日本工営NK体操体験

順天堂大学講師による講義

順天堂大学講師による講義

花王ミュージアムの見学

花王ミュージアムの見学

弘前大学でのQOL健診体験

弘前大学でのQOL健診体験

弘前大学での講義

弘前大学での講義

修了式

修了式