【ケニア】プレハブICU施設が始動
ケニアでは、2021年8月からモンバサ郡コーストジェネラル教育リファラル病院(以下、コーストジェネラル病院)の医師及び看護師を対象に、日本からオンラインでスケジュールドケア(注)を行ってきたソフト支援と並行し、10床のICU病床を備えたプレハブ(プレハブICU)の設置及び日本から納入したICT機材の据え付けが2022年7月29日に終了しました。
同プレハブICUと医療機材は、新型コロナウイルス感染症の重症患者の治療を目的に供与されたものですが、流行が落ち着いている時には新型コロナウイルス感染症以外の治療にも有効に活用されることが期待されております。そのため現在は新型コロナウイルス感染症の重症患者がいないため、一般のICU患者2名が入院しています。
8月24日の医師・看護師合同のスケジュールドケアでは、プレハブICUから初めてICT機材を使用して実施されました。
ケニアのプレハブICUと日本をオンラインでつなぎ、ケニア側がX線画像を日本側医師・看護師に共有し患者の症状を説明しました。オンライン画面後方では、ケニア人の看護師が真新しいICUで忙しく働く様子をうかがうことができました。
また供与された機材を適切に使用できるように医師・看護師にカメラやマイクスピーカーの使い方などICT機材の研修を行いました。
9月からはプレハブICUでカメラ・スピーカーをより効果的に利用したスケジュールドケアを実施し、患者の実際の様子を見ながら日本側から、より詳細で的確なアドバイスをケニア側に伝えていく予定です。
(注)スケジュールドケア:新型コロナウイルス感染症患者を含むICU患者の治療やケアに関して定期的に行われる、日本と現地の医療従事者間の症例検討と助言
活動現場での写真
患者のX線写真を見せる看護師
プレハブICU室内
プレハブICU室内
プレハブICU外観
プレハブICU外観