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【フィジー】遠隔支援でフィジーのICU看護師技能の飛躍を目指す

フィジー共和国は、大小300以上もの島々からなる南半球の島嶼国です。

「新型コロナウイルス感染症流行下における遠隔技術を活用した集中治療能力強化プロジェクト」の支援対象である植民地戦争記念病院(Colonial War Memorial Hospital、通称CWM病院)は、首都スバに位置するトップクラスの総合病院。このCWM病院の他、フィジーの医療の中核を担う地域病院では、ICU(集中治療室)で働く看護師を対象とした集中治療に関する専門的な研修プログラムがないため、フィジーでの技術協力は主に看護師に焦点を当てて行っています。
これまでに集中治療看護の基礎を学ぶオンライン研修と、過去症例について議論するリモートカンファレンスを実施しました。

オンライン研修には、ラウトカ病院(Lautoka Hospital)とCWM病院とは異なる島に位置するランバサ病院(Labasa Hospital)という2つの地域病院からも参加希望の声が上がったため、CWM病院とそれら2つの病院から計63名もの看護師が参加しました。大人数での参加となりましたが、質疑応答ではフィジー側が司会役を務め、各病院からの参加者に質問を投げかけるなどをし、各病院の現状や対応方法などについて理解することができました。
参加者からは日本ではどのように対応するのか、などの質問が多く上がり、日本の看護ケアへの関心の高さが伺えました。

リモートカンファレンスは計2回実施しました。CWM病院からの症例報告を受け、人工呼吸器の管理方法や装着した患者のケア・リハビリなどについて、互いの国ではどのような視点に立ち、どう実践しているのかといった点について議論を重ねました。
参加者からは、フィジーでは行っていない看護ケアの方法を知ることができ新しい学びの機会となっているなどの声が多く寄せられました。

活動現場での写真

【画像】

3病院(CWM病院・ラウトカ病院・ランバサ病院)とのオンライン研修の様子