検査室質管理システム(QMS)の導入・構築のための活動スタート!
プロジェクトでは2023年11月9-10日にザンビア国立公衆衛生研究所レファレンス・ラボラトリー(ZNPHRL)の検査室質管理システム(QMS)についてギャップアセスメントを実施しました。
QMSとは、業務・検査工程の標準化、検査環境や使用機器の適切な維持管理、検査員の技能の担保と管理など、検査室が信頼できる検査結果を提供するために検査に関わる工程を総合的に管理し継続的に改善していく仕組みのことです。
検査結果の信頼性を担保するために、近年世界の多くの国の臨床検査室にてQMSが導入されつつあります。アフリカの多くの国の臨床検査室・公衆衛生検査室においても、QMSの導入・構築が進んでいます。
ZNPHRLにおいてもQMSの導入・構築のための活動がスタートしました。
最初のステップは、指針となる国際規格の要求事項を参考に、検査室の現状を評価(ギャップアセスメント)することです。ZNPHRLではこのギャップアセスメントを実施可能な人材が現状不足していたため、外部より評価員を招へいし、ZNPHRLの各ユニットの視察や聴き取り調査などを通したアセスメントを実施していただきました。
これにより、ZNPHRLのQMSを強化するための改善点が明らかにされました。また、これらの結果は、今後のプロジェクト活動内容を策定する際のベースライン情報となります。今後も、今回明らかになったギャップを改善すべく、活動を実施していきます。
各セクションのスタッフ(左)が現在の業務内容や状況について評価員(右)からインタビューを受けました。
質管理オフィサー(右から二番目)が三名の外部評価者へ検査室の概要を説明しています。
質管理オフィサー(左)、外部評価者、JICA専門家(右)がラボの現在の状況について話をしています。