国際財務報告基準（IFRS）導入支援プロジェクト

ベトナムでは、自国企業の国際資本市場へのアクセスニーズの高まりや、昨今の世界的な会計基準統一に向けた動きを踏まえ、会計制度・基準のさらなる近代化・国際化への取り組みを進めています。その中で、ベトナム財政省会計監査監督局（AASD）は、国際財務報告基準（IFRS）導入を検討しています。他方、現行のベトナム会計基準からIFRSへの移行は、公正価値（時価）評価導入等による企業財務への影響、IFRS導入への対応に係る企業のコスト負担の増加などの経済インパクトをもたらす可能性が高く、ベトナムにとって最適なスピード・内容での移行策の検討が急務となっています。

本事業、IFRS導入のためのロードマップ策定、政府機関及び関連民間事業者のFRSに対する能力向上、IFRS任意適用の影響評価を行うことにより、IFRS適用の為の環境が整備されることを図ります。これをもってベトナム企業財務諸表の信頼性、透明性、投資家への説明責任能力向上を目指します。

（１）上位目標： 企業財務諸表の信頼性、透明性、投資家への説明責任能力が向上する。
（２）プロジェクト目標： IFRS 適用のための環境が整備される。
（３）成果：
1. 既存の法制度の見直しや民間企業等の意見に基づき、IFRS 適用に係るロードマッ プが作成される。
2. AASD 等の政府職員及び民間事業者における IFRS に対する理解が向上する。
3. IFRS 任意適用の影響が適切に評価される。