送電系統保護能力向上プロジェクト
Capacity Development Project for Improvement of Protection of Transmission Systems
実施中案件

- 国名
- ウガンダ
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 資源・エネルギー
- 協力期間
- 2020年12月~2025年6月
プロジェクト紹介
ウガンダにおいて需要と供給の大きな伸びが見られる一方で、電力供給の安定性には課題が見られます。特にカンパラ首都圏においては、保護リレー不良あるいは保全不良等が原因と考えられる広範囲での停電を引き起こしています。電力アクセスの向上や産業開発、電力輸出の強化といったウガンダ政府による経済開発方針を達成するには、電力系統の安定性の強化が必須です。特に、産業が集積し、電力需要の中心となっているカンパラ首都圏の電力系統の強化は、ウガンダにおける産業開発を加速させるうえで重要です。
本事業は、停電事故解析機材を導入する変電所として、ウガンダ国のカンパラ市2か所ならびにケニア国境に近い国際連系線を持つ変電所1か所の計3か所の変電所をパイロット変電所として選定し、また、停電事故点標定装置を設置する送電線として2送電線をパイロット送電線として選定し、停電事故の原因分析とその対策に必要な機材を導入するとともに、技術指導を行うことにより、ウガンダ送電公社(UETCL)の系統保護制御システムの運用を含む停電事故管理能力の向上を図ります。もって、ウガンダにおける安定的かつ高い信頼性のもとでの電力供給に寄与するものです。
【上位目標】
ウガンダにおいて、電力が安定的かつ高い信頼性のもとに供給される。
【プロジェクト目標】
ウガンダ送電公社の系統保護制御システムの運用を含む停電事故管理能力が向上する。
【成果】
成果1:
直近の送配電事故のデータが調査され、ウガンダ国全体での送配電事故における原因分析が実施される。
成果2:
送配電事故の主要な原因に対する有効な対策が提案され、パイロット変電所対象に必要な機材が導入される。
成果3:
送配電事故に対する管理体制が強化され、送配電事故の原因分析と対策を行う停電事故管理能力が UETCLにおいて強化される。
成果4:
送配電事故の原因分析と対策を行う停電事故管理体制が、ウガンダ国全土において実施されるための将来計画が策定される。