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成果1:非感染性疾患の診療ガイドライン・プロトコルの改訂と研修の実施

キルギスでは、地方の医療現場で診療基準が統一されておらず、非感染性疾患(NCDs)の早期発見・早期治療が困難でした。本プロジェクトでは、日本の臨床知見を活かし、地域の家庭医でも使いやすいガイドライン改訂作業を支援中です。医療従事者向け研修も実施し、全国展開へと動き出しています。

キルギス仕様の診療ガイドラインを共同開発

キルギスの医療制度では、患者はまず自宅近くの診療所(家庭医)を受診し、必要に応じて地区レベルの病院、さらに国レベルの専門病院へと紹介される仕組みになっています。しかし、これまで地域の診療所で使える明確な診療基準が不足していたため、軽症患者も上位病院に集中する課題がありました。
対象となるのは、糖尿病、高血圧、慢性閉塞性肺疾患(たばこなどが原因の呼吸器疾患)、脳梗塞、脳出血、虚血性心疾患、リハビリテーションの7分野。日本の専門家が最新の日本版ガイドラインをもとに、キルギスの医療チームと共同で内容を見直し、地域の家庭医でも診断・治療方針を判断できる内容に落とし込みました。
例えば、高血圧ガイドラインでは「家庭でできる生活習慣指導」「重症化の見分け方」「上位病院への紹介基準」を整理。糖尿病では、フットケアなど、日本で定着している患者教育の手法も導入されています。また、呼吸器疾患の簡易問診票や、意識障害を迅速に評価する日本発のスケールなど、日本発の評価ツールも現地に合わせて翻訳・適用されました。
改訂作業は3分野で保健省の承認を得られ、残りの4分野においても最終段階に入っています。地域の医師が同じ基準で診療を行い、必要に応じて上位病院へスムーズに紹介できる体制が生まれています。

現場に根づかせる研修体制

ガイドラインの完成に合わせて、全国の医療従事者向け研修も実施しました。特に「看護師向け高血圧研修」では、食事・運動・服薬指導などの日常支援の重要性を強調しています。
同様に、呼吸器疾患など他分野の研修でも、定着するまで繰り返し研修を実施。短期の"教える"研修から、現場で"使える"知識を根づかせる教育へと進化しています。
さらに、オンライン教育コンテンツも整備され、都市部・地方を問わず、全国どこからでも研修を受けられる体制が整いつつあります。

中央アジアへ広がる成果

これらの取り組みは、2025年4月にキルギスで開催された国際医療科学フォーラムでも発表され、学会誌に成果が掲載されました。キルギスで始まったこのガイドライン改革は、単なる書類作成ではなく、地域の医療現場を変える行動指針として機能しています。さらに重要なのは、「ガイドラインをどう作り、どう更新していくか」という仕組みそのものが制度化されつつあることです。改訂の進め方、対象疾患の選び方、作業の進行管理、内容の品質チェックといった一連の手順をまとめたマニュアルが、保健省の承認を受ける段階に入っています。これにより、プロジェクト終了後もキルギス自身の手で、医療の質を継続的に高めていける土台が整いつつあります。

完成したガイドラインを基に研修を受けたキルギスの医療従事者たち

キルギスの医療チームと日本人専門家によるガイドライン改訂作業の様子

国際医療科学フォーラム発表の様子

国際医療科学フォーラムで配布された学会誌
日本の知見が掲載される