シハヌーク州におけるスマートシティ開発戦略の策定のため、視察団がシェムリアップ州を視察
2024年1月29日、日本が港湾開発支援を行うシアヌークビル港を有するシアヌーク州からの34人の代表団が、シェムリアップ・スマートシティの導入方法に学ぶため、シェムリアップを訪問しました。この視察においては、スマートシティに関する経験と知見を共有するワークショップ、及び現地視察が行われました。
ワークショップでは、シェムリアップとシハヌークの両州からスマートシティ担当の副知事が、各州でのスマートシティへの取り組みについてプレゼンテーションを行いました。その後、部門間での調整を担う課長とJICAからの専門家チームが、スマートシティ事務局を中心とした実施体制、シェムリアップのスマートシティロードマップ起案、関係者の能力強化、パイロットプロジェクト実施、そしてモニタリングと評価の戦略に関して詳細な説明を行いました。ワークショップ中、シアヌーク州からの参加者は、シェムリアップがどのようにスマートシティ事務局を設立したかに特に関心を示し、多くの質疑が行われました。
ワークショップ終了後、シアヌーク州の代表団はシェムリアップ州庁を訪れ、州政府のモニタリングルームで違法監視システムを視察し、スマートシティの一環として導入されている行政文書トラッキングシステムについて学びました。
訪問の締めくくりとして、シハヌーク州の視察団はスマートシティプロジェクトに対する強い関心を示しました。シェムリアップ州の副知事は、シアヌーク州との今後の協力を歓迎する友好的な閉会の辞を述べ、規模の大小に関わらず協力を期待する姿勢を表明しました。