Sensitization workshopの開催(2023年6月)
2023年6月は、SHEPアプローチのステップ1の活動として、Sensitization workshopが実施されました。
Sensitization workshopは、普及員による対象村での活動のエントリーポイントであり、普及員から農家に対してプロジェクトの目的や活動の内容、活動を通じて実現される目標を紹介し、プロジェクトに対する農家の理解と参加意欲を促すことを目的とする、とても重要なイベントです。
ワークショップの実施前、普及員たちは強く心配していました。普及員にとって「農家にモノを与えないプロジェクト」は初めての経験であり、ワークショップに農家を集められるのか、農家にプロジェクトをどのように説明したらよいのか、農家からプロジェクトへの批判の声が上がったらどうしたらよいかなど、専門家チームのもとにはアプローチへの疑問やSHEPプロジェクトの成功を心配する声が多く寄せられました。こうした疑問が出たことを、専門家チームは前向きに捉えました。初めての経験で疑問が出ることは当たり前であり、疑問が出てきたことは深く考えている証拠でもあるからです。
疑問を解消するため、専門家チームはマスタートレーナーと共同で普及員を集めたオリエンテーションを開催し、ロールプレイ型の演習を行いました。マスタートレーナーや他の普及員の前で演習を行うことで話し方や内容についての改善点をみつけ、参加者全員で共有することができました。
本番のSensitization workshopでは、各対象村で50名から100名の農家が集まり、会場は熱気に包まれていました。最終的に12か村で989名の農家が参加し、そのうち548名がプロジェクト参加希望書を提出し、315名の農家がプロジェクトの対象農家として選定されました。
普及員向けオリエンテーションの様子(Agribusiness事務所、Gannoruwa)
Sensitization workshopの様子(Walapane、Nuwaraeliya)
ワークショップには女性も多く参加した(Walapane、Nuwaraeliya)