ベースライン調査とジェンダー研修の実施(2023年7月)
2023年7月~8月にかけて、SHEPアプローチのステップ2の活動として、普及員主導によるベースライン調査とジェンダー研修が実施されました。
3月のTOT研修から時間が経過していたため、専門家チームとマスタートレーナーは、ステップ2の活動前に普及員向けのInteractive Workshopを行い、ベースライン調査やジェンダー研修の実施手順や留意事項に対する普及員の理解度を高めた上で行いました。
ベースライン調査では、普及員は農家が収入や費用などを自ら入力し、収益や営農状況について把握できるよう支援を行いました。参加した多くの農家は、これまで収入や費用の記録を取った経験がなかったため、今回のベースライン調査を通じて自分の営農状況を知り、且つどのような情報が不足していたのか理解するよい機会となりました。
ジェンダー研修では、対象農家は配偶者を伴って参加し、農家の夫婦が営農パートナーとして生産性向上のために協力して農作業や経営にあたることの大切さを一緒に学びました。参加した農家からは、家庭内での意思決定における女性の役割を理解し、今後の営農活動を行う際には夫婦で話し合って決めたいといった声が上がりました。ジェンダー研修は各地でとても好評で、営農改善に向けた農家の気づきを作り出す機会となり、市場調査など今後の重要な活動に向けて大変有意義な研修となりました。
Interactive Workshopの様子
(Bandarawella DG 事務所、 Badulla)
農家自身でベースライン調査に取り組む様子
(Hettipola、Badulla)
Gender Awareness Training でのグループワークの様子
(Angamuwa、Anuradhapura)