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運営指導調査受け入れ

プロジェクトでは、2025年5月5日から5月8日の日程で、JICA運営指導調査団を受け入れました。本プロジェクトでは、看護分野において特筆すべき経験と専門性を有する専門家からなる国内支援委員会の協力を受けて活動を実施していますが、今回、南裕子氏(神戸市看護大学名誉教授、元国際看護師協会会長)、片田範子氏(三重県立看護大学理事長・学長)、田村やよひ氏(日本訪問看護財団理事長)の国内支援委員3名が、JICA人間開発部課長、及び案件担当者と共に参団されました。調査団は、対象看護大学・連携病院の視察、ダッカ大学でのJICAチェア*講演、バングラデシュ看護協会選挙管理委員会との面談、チョットグラムでのマスタートレーナー(MT)の相互訪問活動参加、看護・助産総局(DGNM)でのセミナーに参加されました。これらの活動の前後や合間にはプロジェクトと様々な意見・情報交換も行われました。

運営指導調査は元々昨年7月に予定されていましたが、バングラデシュ政変により延期になっていました。昨年の時点では看護師のキャリアパスや増員に関する動きが停滞しており、その状況を少しでも変えるための支援を国内支援委員の先生方にお願いしていたのですが、その後、政変を機にバングラデシュ看護師をめぐる状況は大きく変化しました。看護師が自らの権利拡大を求めるための運動が拡大し、その影響もあり、バングラデシュ保健省でも看護師のキャリアパスを強化しようとする動きが顕著になり、現在までに様々な作業と議論が進んでいます。

今回、こうしたタイミングで運営指導調査が実施され、バングラデシュ看護界のさらなる後押しに効果的であったと考えます。特に、約20年ぶりに実施されることになったバングラデシュ看護協会の会長をはじめとする役員の選挙直前(選挙は5月末に実施)に、選挙管理委員会とあるべき職能団体の姿について議論できたことは良い機会になりました。他の活動でも、日本の看護界が、第二次世界大戦後の何もない状態から強化されてきたことを、国内支援委員の先生方が実体験に基づき共有いただいたことは、「モノがないから活動できない」という思考に陥りがちな先方に気づきを与えるものになったようです。また、MTに対し、「学生や他のMTからあらゆることを学ぶことができるのがMTの理想像だ」とお話いただいたことは、MTの大きなモチベーションにもなりました。DGNMでのセミナーでは、先生方の講演を受けて、参加者からもっと学びを深めたい、セミナーでの話に基づいて新たな活動を計画したいといった声が上がっています。

短期間、かつ地方への日帰り移動も含むハードな日程をこなしていただいた調査団の皆様方に深くお礼申し上げます。プロジェクトでは、その中で得られた様々な学びとヒントを今後に繋げ、成果を高められるような活動を実施する予定です。


* 日本の近代化・開発の経験を開発途上国に共有するためのJICA プログラム。

バングラデシュ看護協会選挙委員会委員との記念撮影

チョットグラムでのマスタートレーナー相互訪問

DGNMセミナー