第2回合同調整委員会(Joint Coordinating Committee)の開催
2023年9月15日、第2回温帯果樹振興プロジェクトの合同調整委員会(JCC)が、農業畜産省にて開催されました。農業畜産省次官の議長のもと、農業局、農業マーケティング・協同組合局、プロジェクト対象地域のティンプー、パロ、ハ県の農業事務所長、JICAブータン事務所の所長と職員、プロジェクト専門家とカウンターパートの合計20名が出席しました。
主な議題は、プロジェクトの進捗報告と活動計画の説明、プロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM)指標の提案でした。第1回JCC会議後2022年9月から現在までの活動進捗と成果は、国立有機農業センター(NCOA)ユシパンのプロジェクト担当者が行い、大型機材投入の実績、NSCパロで改良された良質なイチゴ苗の生産と販売、NCOAユシパンでの接木の高い成功率などが報告されました。活動計画の説明は、国立種苗センター(NSC)パロ所長が行い、主なプロジェクト関係職員離職による交代と、各農園のテラス開墾が終了した今、果樹の植樹と今後の管理運営における作業員の人手不足について、問題提起がされました。
その後、PDM(Project Design Matrix)の指標の提案が行われ、PDM及びPOの改定は、2024年に計画されている中間評価時に決定する方向で合意しました。
農業省からは、プロジェクトによる園芸作物の技術向上の成果に対し謝意が述べられ、さらなる高度な組織培養技術の指導についての要求がありました。今後、SHEPアプローチによる農家の市場調査や農家の選定果樹・野菜の状況も鑑み、実状に応じた技術指導や技術移転について、引き続き協議していくことが重要と認識しました。
JCC会議の様子
C/Pによるプロジェクト活動の報告