SHEPお見合いフォーラムを開催しました

10月26日(木)に、パロ県にてSHEPお見合いフォーラムが開催されました。お見合いフォーラムとは、農業組織と園芸産業関係者の情報交換によるビジネスリンケージのための会合です。県農業職員、SHEP対象の6グループの代表農家、農業普及員と、国立種苗センター、国立植物保護センター(NPPC)、民間種苗会社2社、卸売業者2社の35名が一堂に会し、様々な情報交換を行いました。

フォーラムは、国立種苗センターパロ所長の開会挨拶から始まり、国立有機農業センター職員がSHEPアプローチの概要を説明、各農家グループからは持参した主な生産野菜を紹介しました。その後、政府農業機関、民間種苗会社、卸売り業者が各機関の概要や農家に必要な情報を発表しました。

午後からは、県ごとの農家グループが民間会社や政府農業機関と個々に面談し、さらに野菜生産と収穫時期など、確実に利益を得るための詳細な情報や、栽培時に発生する病虫害の予防や対処方法、品質の良い種子や苗の購入先や時期について質疑応答し、知識を得ました。

卸売業者は農家が持参した野菜の品質を評価し、その場で連絡先を交換。卸売業者は他県でも同様に農家と直接に知り合う機会を作ってほしいと農業マーケティング・協同組合局の職員に進言しました。農家たちは全国展開して野菜を流通させる卸売業者とつながり、売り先をティンプー青果市場しか知らなかったHaa県農家にとっては大きな収穫でした。

国立種苗センターパロのJewphu農園が持参した富有柿の味も好評で、プロジェクトカウンターパートからはもっと品種を知って、種や苗を購入して欲しいと農家にメッセージを送りました。

SHEP一連の研修は、7月の啓発ワークショップから、対象農家選定、ToT研修、フードバリューチェーン関係者の視察研修などを経て、お見合いフォーラムに達しました。これから農家グループのリーダーは「売るため」の農業の知識を実践に活かし、本格的な生産活動に入ります。

栽培方法を説明するプロジェクトカウンターパート(国立種苗センター)

栽培方法を説明するプロジェクトカウンターパート(国立種苗センター)

民間種苗業者に質問をする農家グループ

民間種苗業者に質問をする農家グループ

卸売り業者による野菜仕入基準の説明

卸売り業者による野菜仕入基準の説明

りんご果実の防除について植物保護センターの研究者から害虫防除方法を学ぶ農家

りんご果実の防除について植物保護センターの研究者から害虫防除方法を学ぶ農家