SHEP対象農家への農業技術ToT研修を実施しました

果樹手入れが重要となる季節に突入し、2024年1月31日から2月2日にかけて、SHEP対象地域3県の5 Gewog(郡)から16名の農家と5名の普及員が、国立有機農業センター(NCOA)ユシパンで3日間の農業技術ToT研修を受けました。
初日は、温帯果樹の紹介と育苗、種子の播種、移植や穂木の採取、処理、貯蔵の座学後、午後はフィールドにて、接木の実習を行いました。2日目は、野菜栽培と、土壌づくりに有効であるくん炭やぼかしの用途や利点の説明を受け、午後はぼかしと、木材を利用したくん炭づくりの実地。3日目は、果樹のせん定手法の講義を受けた後、有機肥料を活用した苗木植え付け穴の準備手順について学び、さらに、1~2年目の苗木のせん定や、ナシのせん定方法を実践しました。
農家たちには、樹形を整えるのに枝を落とすという概念がなく、枝を切り落とすごとに悲鳴のような声が発せられるほどでした。参加者たちが実践した接木や、勇気を持ってせん定した果樹が、一年後にどのような枝ぶりを見せるかが楽しみです。特に、果樹農家は各手法の重要性を理解し、適切な技術を身に着けて欲しいと願います。
この研修後すぐに、果樹生産専門家とNCOA職員のカウンターパートたちは、3県5 Gewogで果樹のデモ園となる(果樹を植樹しその間に野菜を栽培)農家を訪問・調査し、農地の選定と植樹のレイアウト指導を開始しました。

1.カウンターパートによる果樹栽培の講義

1.カウンターパートによる果樹栽培の講義

2.接木手法の指導の様子

2.接木手法の指導の様子

3.強い切り返しせん定の実践の様子

3.強い切り返しせん定の実践の様子

4. 配布した果樹・野菜栽培テキストと参加者

4. 配布した果樹・野菜栽培テキストと参加者