第2回SHEPお見合いフォーラムを開催しました
8月23日(金)、ティンプー県にて第2回目のSHEPお見合いフォーラムが開催されました。このフォーラムは、農民組織と園芸産業関係者が情報交換を行い、ビジネスリンケージを構築することを目的としています。今回は、SHEP第二バッチの対象農家の主要作物であるリンゴを主に取り扱う卸売業者を中心に招待しました。参加者は、県農業職員、対象6グループの代表農家、農業普及員、国立種苗センター、民間種苗会社、食品加工会社、リンゴ輸出業者および卸売業者を含む、計45名が参加しました。
フォーラムは、JICA代表による開会挨拶から始まり、国立有機農業センター職員が当プロジェクトとSHEPアプローチの概要を説明しました。続いて、各郡の農業普及員が、それぞれの農家グループの対象作物や持参した農産物を紹介し、民間企業や卸売業者は農家にとって必要な情報を発表しました。
午後からは、民間業者が各郡の農家グループのテーブルを回り、リンゴや野菜のサンプルを確認しながら、具体的な意見交換や商談を行いました。
このフォーラムは、農家が現在の市場動向や需要について理解を深めるだけでなく、農業バリューチェーン関係者の関係構築のための重要な機会となりました。主要な関係者との直接的な交流を通じて、農家は市場のニーズについて貴重な洞察を得ることができ、民間業者は仕入れ先の農家と直につながり、生産と需要の整合性を高めるのに役立ちました。農家グループのリーダーは、フォーラムで得た情報をグループメンバーに共有し、業者が求める品質の果樹・野菜の生産を目指します。卸売業者は代表農家が持参した農産物の品質を確認し、仕入れ先を広げるなど、新たなビジネス・パートナーシップや協力を生み出す結果となりました。
卸売り業者からの説明を聞き入る農家グループの代表たち
輸出業者が取引するリンゴの品質や仕入れ基準を参加者に説明
卸業者へ仕入れ基準について熱心に質問する農家のグループ代表たち
農業普及員によるフォーラムへのコメントの様子(農家と民間業者の強い連携を要望)