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SHEP対象果樹農家に技術ToT研修を実施しました

2025年1月21日から23日にかけて、SHEP対象地域3県から19名の農家と9名の普及員を対象に、国立有機農業センター(NCOA)ユシパンにて3日間の技術ToT(Training of Trainers)が実施されました。研修内容は、高品質な果樹生産のために必要な技術についての座学と実地研修で、以下のプログラムにて実施されました。

1日目:果樹苗の育て方、播種と移植、穂木の収集・保管・処理
2日目:果樹園のレイアウトと果樹の植え付け、有機肥料作り
3日目:果樹の接ぎ木と高接ぎ指導、活動計画作成

また、対象地域3県で課題となっているりんごの生育不良について、専門家による現状分析及び可能な対策に関する講義も行われました。

リンゴ栽培農家の多くは、整枝・剪定作業を外部の労働力に依存しています。剪定業者が忙しくて来られない年は、リンゴの木の剪定ができないなど、リンゴの品質低下の要因となっていました。しかし、農園主自らが技術を習得することで、今シーズンから雇用に頼らず整枝・剪定を行うことが可能となり、栽培コストの削減及び品質向上が期待されます。研修後の時間外にも自主練習を行う農家や、研修終了の翌週にNCOAを再訪し、整枝・剪定の練習を続ける農家もおり、技術向上に対する高い関心が伺え、こうした農家の姿勢は、プロジェクト関係者にとっても大きな励みとなりました。

実地研修に必要となるNCOAの果樹母樹園には、モモ、スモモ、梅等の核果類が整枝・剪定の技術研修に活用できるまでに成長しており、今夏は摘果指導、果実の袋掛け指導にも利用することが可能です。また現在、キウィ棚や高密植リンゴ、ナシ棚、ブドウ棚の設置作業が進められており、今後、果樹農家への新たな技術指導の実施トレーニングに利用することに期待ができます。

今回の技術ToTに参加した農家リーダーと普及員は、2月から3月にかけて、各郡のデモ農家の果樹園にて、習得した技術を近隣の果樹農家と共有し、専門家とカウンターパートが彼らの演習を支援します。

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カウンターパート職員による講義の様子

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キウィ種子の採種の演習

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カウンターパート職員による接木指導

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成木の整枝剪定の演習