カウンターパート2名が本邦農業技術研修に参加しました

カウンターパート機関である国立種苗センター(NSC)と、国立有機農業センター(NCOA)から各1名ずつの2名が、10月3日から10月23日まで、国別研修「落葉果樹収穫前・収穫後管理に関する能力強化」に参加しました。

本研修の達成目標は、1.適正な果樹苗木生産や管理技術を理解し、ブータン既存の資材を利用した苗木生産マニュアルを立案する。2.適正な果樹肥培管理技術を理解し、本研修で学んだ中から果樹1種を選択して所属先の気候を考慮した果樹肥培管理マニュアル案をまとめることでした。研修では、主に群馬県に滞在し、リンゴ、ナシ、ブドウ、ブルーベリーの果樹園やイチゴ農園を訪問し、各果樹の栽培方針や栽培方法を学び、苗木栽培や接木の実習も受けました。

ブータンに帰国後、NSCから参加したSangayさんは、クルミの加温による接木成功率の向上や、高畝によるイチゴ栽培技術、土壌消毒方法などの学びを現場で共有しています。NCOAのUgyenさんは、研修で持ち帰った知見から、リンゴ高密植栽培、食用ブドウと和ナシの棚仕立ておよびV字仕立て栽培に着手しました。

この2名の学びは、2024年1月に日本で実施される「市場志向型農業とバリューチェーンモデル導入による地域アグリビジネス振興」参加者10名に対し、渡航前に経験を共有する機会が持たれます。このように、日本での研修の成果と内容については、ブータン国内で共有され、市場価値の高い園芸作物、有機農作物などを中心とした商業的農業振興に取り組み、農産物の輸出拡大や農産物の加工等付加価値向上を通じた農家の所得向上を目指す動きにつながっています。

1.ブルーベリー農園での栽培指導と実習

1.ブルーベリー農園での栽培指導と実習

2.くるみ栽培についての講義の様子

2.くるみ栽培についての講義の様子

3.高密度栽培のリンゴ園を背に研修関係者の皆さんとの集合写真

3.高密度栽培のリンゴ園を背に研修関係者の皆さんとの集合写真

4. ブータンと友好関係にある上野村の子供たちと稲刈り交流

4. ブータンと友好関係にある上野村の子供たちと稲刈り交流